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今週の幸田真音さんのゲストはジェームズ三木さんで特に興味もなくスルーしました。
その代わりといっては何ですが、歩くときに聴くネタとしてこれまたずっと以前からあることは知っていた「志の輔ラジオ落語でデート」を初めて聴いて、今回これを取り上げました。まだまだ続く試行錯誤です。 ・http://www.joqr.co.jp/blog/rakugo/ そして初めて知りました。ここで聴かせてくれるのは正統の古典落語であることを。僕はなぜか、現代落語に違いない?と思い込んでいてこれまで無視していたのです。ああ、もったいなかった、今日の「野ざらし」を始め、過去のゲストと演目を見るとまさに名人上手のオンパレード。来週から愛聴者になります。 今朝のゲストはペギー葉山さんです。僕たち世代には「学生時代」が懐かしいですね。そして番組でも話に出た「ドレミの歌」「南国土佐を後にして」(はちょっと古いが、青春時代に知ってなんとなく気に入りました)ですかね。 ドレミの歌はペギー葉山さんがブロードウェイで初演の頃この「サウンドオブミュージック」を観て、感動して日本語歌詞をつけられたとか。知っていたような、知らないようなエピソードです。 原曲ではドdeer(雌鹿)、レray(太陽の光)、ミme(私)、ファfar(遠く)、ソsew(縫う)と続きますが、ペギーさんはドーナッツから食べ物で行こうと考えて、レモン、みかんときたが、ファが続かず、シでしあわせが出たので、ファにファイトを思いついてやった、と思ったそうです。日本に戻って幼稚園の運動会を見て二番の歌詞「ドんなときにも、レつを組んで、ミんな仲良く、ファイトをもって」を書いて我ながらすごい、と喜んだという話してくれました。僕の記憶ではミは「みんな」ですが、どうでもいいことです。ハイ。 ペギーさんは今でもご活躍で、去年レコーディングした「夜明けのメロディ」(五木寛之作詞)がヒットしているとか。私って「南国土佐」しかないですから、とご謙遜。かなりのお年ですが声はとても若々しい。 落語との係わり合いについて、ペギーさんは子供の頃、病気で寝ていると母親が落語全集のような本を買ってくれてその中にあった「寿限無」がとても面白くてあの長い名前を覚えていたそうです。昔は子供が自然に読書や落語に触れ合う機会がたくさんあったのですね。 今日の落語は昭和32年に放送した「野ざらし」(八代目春風亭柳枝)です。長屋の若い衆が隣の先生宅を深夜訪れた若い女性を羨みますが、実はその女性は先生が釣りの途中に見つけて供養をした髑髏が御礼に来たものと知り、自分も美人に来てもらいたいと思ってにわか釣り師となり、釣り場で大騒ぎをするというお話です。 実に素朴なくすぐりで、時代をうかがわせる質流れや太った女性をふぐといって受けるなど昭和30年代の健全な庶民の笑い声が暖かかったと思います。 僕も一時期、落語に凝って古今亭志ん生や桂文楽のレコードを買いあさっていたことがあります。実に懐かしい。 まあ、こんなところで落語を全文タイプアウトしてもしょうがありませんから終わりますが、ついで今日一気に読み切った「新幹線ガール」という本を紹介させていただきます。 これは普通の女の子、徳渕真利子さんが人と接する仕事が好きで新幹線パーサー(車内販売をする売り子さんのことですが、読んでいるうちにそれだけではないことを知ります)になり、無我夢中でやっているうちに、気づくと売り上げ日本一になっていたという話ですが、徳渕さんの新幹線パーサーという仕事への思い、お客さんとの交流、苦労などを暖かくて書いてくれた本です。日本人らしく、どんな仕事にも少しずつ工夫をしているというパーサー全員の態度がよかったです。 パーサーの仕事とは売り上げを上げるのが目的ではなく、お客様に車内で気持ちのよい時間を過ごしていただくこと、という言葉にハッとしました。最近は新幹線に乗ることもありませんが、以前僕は、客に次々と物を買わせるために訪れる彼女たちに正直言ってヘキヘキしていたのです。ところが実際、大部分の人々は車内販売を楽しみにして、彼女たちと暖かいやり取りでちょっぴり幸せになっていたのですね。 徳渕さんが売り上げ一番になったのも、お客様に気持ちよく過ごしてもらおうと心がけていたら自然にそうなった、そうですが、敢えて徳渕流の工夫を書き上げてみると「もう一品を薦める」「自分で何がどの時間帯に売れるかメモを作成してワゴンに入れるものを工夫する」「お客様の購入サインも見逃さず、聞き逃さず、顔を見てアイコンタクトで対応」「お客様の立場に立って、自分のワゴンにない物も車内を求めて走る」など。 接客の5A(アタマニクルナ、アワテルナ、アセルナ、アキラメルナ、アテニスルナ)を守り、お客様が絶対という応接を心がけ、売り上げよりもサービスを重視。お客様が満足すれば売り上げは後からついてくる、をモットーに頑張っています。本当にこれらは我々の仕事にも通じる秘訣だと感じ入りました。 彼女たち新幹線のパーサーは飛行機のキャビンアテンダントのサービスを目標に、お客様に一番近い立場の乗務員として満足感を持ってもらうように心がけているそうで、資格が上がるとグリーン車では車掌の役目もこなすとか。知りませんでした。 正社員なってチームワークで働くとき、戸惑ったが、「自分のことを中心に考えるのをやめて、相手のことを考えて仕事をしたほうがうまくいく、相手とは仲間だけじゃなくてお客様も。周りをもっとよく見てごらん」というアドバイスをもらって気づいたそうです。 笑顔に救われたお客様もいるという「笑顔の力」の話もよかったですが、本当に写真の徳渕さん、笑顔の素敵な女性でした。今度遠くに行くときは飛行機ではなくて、新幹線にしてみようか、そんな気にさせてくれる本でした。 ではまた来週。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.03 00:37:09
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