自然治癒力研究会

　肝臓の病気は、４、５０歳代の働き盛りをおそう重大な病気です。
　この年代では、肝機能検査の結果が気になります。
　ＧＯＴ、ＧＰＴなどの値、アルコールを飲む人では、
ガンマＧＴＰの値に一喜一憂するでしょう。
　日本病院会の全国集計によると、人間ドックを受診した人の２４％は、
肝機能に何らかの異常があります。
　飲んだアルコールは、肝臓で代謝されて、
悪酔い物質のアセトアルデヒドになります。
　連日連夜アルコールを飲むと、肝臓は、
アルコールそのものとアセトアルデヒドによって障害を受けます。
　あまり食べないので、栄養のバランスがくずれ、
とくにビタミンの摂取が少なくなり、これも悪影響を及ぼします。
　このようなわけで、肝臓の病気になります。

　あまりアルコールを飲まない人でも肝硬変や肝臓ガンになります。
　薬を常用する人では、薬による肝臓障害も見のがせません。
　近年、ご馳走の食べすぎ、飲みすぎ、肥満などによる脂肪肝が増えています。

　肝臓病の７０～８０％は、ウイルス性肝炎です。
　発病はしていないが、潜在的に肝炎ウイルスをもっている人、
抗原・抗体が陽性の人が何百万といます。
　この人たちは、将来、肝炎になり、

慢性肝炎→肝硬変→肝ガンと進行することがあります。

　　以前は肝臓の病気を治すことは、難しいことでしたが、

　肝臓は、大きい臓器で、体の化学工場といわれます。
　消化液の分泌、栄養素の代謝、貯蔵、活性化、放出、ホルモンなど
多くの物質の代謝、有害物質の解毒・・など、数多くの働きをしています。

　ビタミンＣの働きのいくつかは、肝臓を介したものであり、
とりわけ、代謝と解毒作用が重要です。

　ビタミンＣを十分に摂って、肝臓をビタミンＣで満たすことは、
肝臓の働きを大いに助けるとともに、肝臓におけるビタミンＣの
いろいろな働きをフルに発揮させることになります。
　たとえば、アルコールの代謝をスムーズにし、悪酔いを防ぎ、
アルコール性肝障害を防ぎます。
　ウイルスに作用するとともに、インターフェロンの産生をうながし、
ウイルス性肝炎を防ぎます。
　毒物に作用して、無毒化することがあります。
　また、薬、毒物、食品添加物、環境化学物質などによる肝障害を防ぎます。