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田舎の雑木林で楽しむ!

田舎の雑木林で楽しむ!

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March 27, 2007
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   南伊豆に行ったもう一つの目的は、黒潮が洗う暖かい海岸地方の森林植生を見ることでした。やはり、三河地方ではほとんど見られない常緑の樹木が多かったです。下の写真は、遊覧船から写した石廊崎周辺の山ですが、山が常緑のもこもことしたブロッコリーのような樹木が斜面を覆っているのが分かります。白っぽい部分が落葉樹です。
  西南日本で標高が低い所では、山火事などがあると一面焼け野原になるのですが、しばらくするとそこに草本類が生え始め、アカマツなども生え始めます。そのうちにコナラ、クヌギなどの落葉広葉樹が生長してきます。いわゆる日当たりを好む陽樹です。これらは大量の落ち葉や彼絵出が落ち、土壌に栄養分がとんでくると陰樹である常緑のシイ、カシ類が生え始め、大きく成長すると陽樹は育つことができず、最終的には常緑樹だけの森へと変化していきます。それが極相林です。この地方の森林は、その極相林とまではいきませんが、そうとうに遷移が進んだ段階の森です。落葉が生えているところは、人々が森林を伐採したところだと思います。

常緑の山

  その樹木の大半は、スダジイだろうと思います。内陸部ではツブラジイが生えているのですが、海岸部ではスダジイが卓越します。20m以上の高木になります。ツブラジイとスダジイとは見分けるのに大変難しいとのこと。一番はっきりとしているのは、どんぐりの形で、小さく球形なのがツブラジイ、細長くて楕円形なのがスダジイだそうです。下の写真は、下から樹幹を見上げたところです。

スダジイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  そのほかにも、いたるところにトベラが生えていました。これも、海岸部の乾燥した岩場にへばりつくように生えている低木です。葉は細長く、束生するように生え、真ん中に黄色い花が咲きます。下の写真は、まだ花が咲いていませんが・・・・。 その他、ヤブツバキや見知らぬ樹木がたくさんありました。

 

トベラ2

 

  キブシの花もきれいに咲いていました。黄色い小さな花が鈴なりに垂れ下がるように咲きます。大体は低木ですが、大きいのになると高さ8mくらいにもなるそうです。葉よりも先に花が咲き、春を告げる花でもあるのですね。

キブシ






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Last updated  July 3, 2007 10:39:27 AM
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