カテゴリ:食生活
私たちの体は毎日食べているもので出来ています。これはまぎれもない事実です。ですから、「食が血となり、血が肉となる」と言う大原則がそこには存在します。その今まで食べてきたものの履歴を「食歴」と考えれば分かりやすいと思います。
会社に就職する時に「履歴書」を提出するように、今までどんなものを、どれだけ食べて来たかが、私たちの「血液」を作り出しています。ですから、今、健康体の方は過去の「食歴」が良かったか、まだ表面に現れてないだけだと思います。 健康の時には私たちはその「健康の有り難さ」を意識することがほとんどありません。意識しないと言うことは、どんなものを食べようが、それが将来、自分にどんな影響を与える可能性があるかと言ったことには無頓着だと思います。 健康を失ってみて初めて己の体の異常に気がつき、どうすればいいだろうと不安になったり、何故、私がと言う問いかけをしてみたり、何でなったんだろうと原因を考えます。大抵の方は、病院へ行き、治療を受けて治ってしまうかもしれません。 それで一時は良くなるかも知れませんが、原因を中に求め、即ち自分の「食歴」に求めない限り再び病に臥せる可能性が大きいのです。もちろん、外的要因やこころの問題も関わってきますが、まずは、何を食べてきたかと言う「食歴」を改めたいと思います。 人間は一生食べ物を食べつづけます。ある説によると一生の間に食べられる分量は決まっていて、その分量を食べると死んでしまうそうです。確かにその通りではないかと思います。 昔の僧侶は平均的に長生きです。僧侶は精進料理といって、今の食事と比べるととても質素なものを食べています。腹八分か、それ以下の量で、低カロリー食で、繊維やミネラルの多い食事をしてきました。 私たちの体に入った食べ物は、胃で塩酸とペプシンと言う「酵素」によって攪拌され、膵臓からの、胆汁によって分解されて小腸から吸収されて血液に取り込まれていきます。 この私たちの体の中にある「酵素」はひとつのもにしか反応せず、体の中には4000から5000種類あると言われています。例えば、唾液に含まれる「アミラーゼ」は炭水化物にだけ反応します。 この「酵素」の量は年齢と共に減ってくることが分かっていますので、そう考えると「食べ過ぎ」は酵素の消費を増やし、短命になるのかも知れません。どのみち、「腹八分に医者要らず」と言いますので、適量にこしたことはありません。 あと、「酵素」はミネラルというものの働きによってはじめて効果を発揮します。特にマグネシウムは約300種類、亜鉛で約200種類の酵素の反応に関わっていますので、食品から是非、摂りたいものです。 もうひとつ、「酵素」を充分に働く為には「体温」が重要です。酵素が一番はたらくためには36.5度以上の体温がいります。体温と言うものはこの面から見てもとても大切なものです。 何を食べてきたのか、これからどんなものを食べるのか、が私たちの健康を左右します。「食歴」は体に現れてきます。要は、体の履歴書です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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