カテゴリ:食生活
食が血となり、血が肉となる」と言う言葉があるように、私たちの体は食べたもので出来ており、その食べ物の量・質・バランスによって、血液がきれいになったり、汚れたりします。ですから、どんなものを食べるかは私たちの健康状態に大きく関わってきます。
血液を汚すものに「砂糖」があります。そして、現代は「砂糖」は食事で摂る量よりは間食(お菓子やジュース、ケーキ、お饅頭、チョコレートなど)で摂る機会が増えてきています。 「砂糖」の主成分は「ショ糖」といって、「ブドウ糖」と「果糖」が結合したものです。 「ショ糖」は唾液腺から分泌される「アミラーゼ」と言う酵素によって簡単に分解されます。分解されたブドウ糖と果糖は消化器官からすぐに吸収されます。 消化器官から吸収された「糖質」は、あっと言う間に血液中の「糖濃度」を上昇させます。血糖値が急上昇すると、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されて、今度は急激に「血糖値」が下がります。この状態が「低血糖」です。 「低血糖」になると、体が「糖質」を補給せよ、と言う欲求が出てきて、「糖質」を摂ってはじめて元に戻る、と言う悪循環を繰り返します。 この症状は「糖尿病予備軍」です。血糖値が上がったり、下がったりの急激の変化を繰り返していると、体のあちこちがおかしくなってきます。 まず、血糖値が上がった場合には、「糖質」をエネルギーに変えて消費の為にビタミンB1が消費されます。血糖値の急上昇に伴って、ビタミンB1欠乏症になってしまいます。 少し、難しくなりますが、ブドウ糖や果糖は酸性の糖質(水酸基ーOH)です。酸性から中性になるためには、水素電子(H+)が必要です。その対象が、カルシウムイオン(Ca++)です。 つまり、カルシウムイオンから電子を奪って中性化します。「イオン」でなくなった「カルシウム」は血液中にとどまることなく、排泄されます。 血糖値が上がると、ビタミンB1やカルシウムが欠乏するのはこういう理由によります。 血糖値が下がると、各内臓が正常に働かなくなるし、全身に倦怠感が生じます。また、血糖値を上げるために、「アドレナリン」(興奮作用がある神経伝達物質)というホルモンが分泌され、興奮してきます。疲れているのに、興奮して目が冴える状態は低血糖が原因です。 どちらも「砂糖」の摂りすぎが原因です。戦後、日本は「食」が豊かになりました。それに伴い、「生活習慣病」と言う名の「病魔」に侵されています。毎日の少しの努力が幸せな家庭、健康で豊かな人生につながっているのではないかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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