カテゴリ:東洋医学
「気血両虚」とは、気(陽)と血(陰)の両方が不足し、体弱な人を指します。気の不足(気虚)は、疲れやすい、少しの運動で息切れがしたり、胸苦しい感じがし、胃下垂や慢性胃炎などの症状が起こしやすくなります。血の不足は(血虚)は、疲れやすい、息切れ、鳥目、めまい、月経量が少ないなどの症状を引き起こします。
気と血は、お互いに密接に関連したものですから、単なる気虚や血虚も症状が進むと「気血両虚」になってしまいます。自分が「気血両虚」かどうかは次の症状がいくつあるかでチェック出来ます。 □ 寒さと暑さ、両方に弱い。寒がり、風邪を引きやすい。 □ 疲れやすい、反応が遅い、運動が嫌い、黙っていることが多い。 □ 体が弱々しい。乾燥肌。 □ 顔色が蒼白、ツヤがない。 □ 眼光に力がない、まぶたが浮腫みやすい。 □ 鼻が見た目、白っぽい。 □ 耳は薄く、小さい。 □ 唇に血色がない。 □ 舌がきめ細かく、柔らかい。 □ 手のふるえ、または爪の色に赤みがない。 □ 軟便、下痢傾向、あるいは便秘で尿量が多く、尿の色が薄い。 □ おりものがサラサラで色が薄い、臭いはなく、量が多い。 □ 生理の量は少なく、色が薄い。生理後の痛み。 □ 話し声が小さい、話をすると疲れる。 □ 食欲がないことが多く、食後に胃がもたれやすい。 □ 寒がりで、ひどくなると体が熱っぽくなる。 □ 汗をかきやすく、頭によく汗をかく、汗が油っぽくない。 □ ボーっとする鈍い頭痛がある。 □ 睡眠が浅い、朝、起きにくい、寝疲れをする、よく寝る。 以上の項目の中で5個以上、あてはまる人は「気血両虚」の可能性があります。このタイプの対処法は、消化力が弱いので、高カロリーや食物繊維が多い食材は消化吸収されずに胃腸の負担になることがありますので、栄養価は高くても消化しにくいものは控えめに摂ることです。 また、肉を少なくし、冷たい飲み物や食べ物は控え目にした方がいいと思います。特に牛乳は乳糖を分解する消化酵素をあまり持たない日本人には不向きです。 この他、香辛料も体を冷やす結果になりますので、摂りすぎには注意が必要です。不足した「気」を補うためには、朝の散歩がおすすめで、「陰血」を補う為には、遅くても11時までには寝ることが大切です。また、長風呂は汗をかきやすく、元々足りないパワー(気)を汗(陰)と共に奪ってしまうのでよくありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.05.05 10:10:53
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