オペラ座「ル・パルク」、マニュエル・ルグリと熊川くん
ル・パルク 第3幕「解放」シアターガイドより ル・パルク 第1幕「異性間の視察」シアターガイドよりパリオペラ座エトワールマニュエル・ルグリ主演「ル・パルク」 観てきましたよっ!2時間休憩無しがあっという間に終わってしまいました。それほど見ごたえあるものでした。 ル・パルクは男と女の駆け引き、情愛をあらわしたコンテンポラリー作品です。音楽は現代音楽と新日本フィルのモーツァルトの生演奏という豪華さ。 さて、ルグリのことだけに的を絞りましょう。まさにエトワールのなかのエトワール。大エトワールといわれることに偽りなし!・・・です。 スーパーレッスン 指導中のルグリ彼はNHKのスーパーレッスンの中でも音楽を常に念頭におくことを説いていたのですが、彼の踊りはまさに音楽を奏でるように、流れあふれだします。軽やかで、そしてこれが重要なのですが、一寸のブレ(狂いのない)演技なのです。彼と一緒に空気が動いていきます。全3幕どのシーンも「正確な技術」と「演技の解釈」と纏わりつく空気の「軽やかさ緊張感」は途切れません。体の隅々までが統一されいて自由です。マムの口からため息がもれます。他の団員も一流というのに、まったく一線を画しているのです。遠目にもルグリはすぐにわかります。これはもう、天才と一流の違いなのでしょうか。 特に第3幕のレティシア・プジョルとの情交を示唆するシーンは美しさと優しさに満ち溢れた芸術作品でした。エレガンスに満ちた圧巻です。 実はA席で22,000円もするのですが、この額に値する作品でした。ルグリは引退するのではないかと言われています。彼の作品を生で観る事ができて本当によかったです。 ルグリ以外では、第3幕の夢のシーンのレティシア・プジョルらの踊りは、近未来的でシュールで振付師の技の見せ所でした。空をくるくる舞うプジョルはまるで異性人のようでした。あっという間の2時間。拍手の嵐嵐嵐でブラボーの声も。マムも声をかけたかったです。シアワセ。 ルグリのすごいところは「解釈と技術と精神と肉体」がすべてトップクラスにありそれらがバランスをとって輪になっているということです。ひとつも欠けていないし、ひとつだけ突出してるわけではない。 わかりやすいたとえで熊川くんをだしますね。熊川くんが15歳(14かしら?)のときのローザンヌコンテストの映像を見たことがあります。驚きました。堂々としていて、その跳躍の見事なこと。でもね、彼ってあのときから、ちっとも変わっていないように思うのです。相変わらず、ピョンピョン跳んで「僕はうまいでしょ」という内面がこちらにビシビシ伝わってきます。ルグリはうまいです。が、踊ることが本当に好きなんだなあという気持ちは伝わっても、「我が技術」の押し売り感はまったくありません。これは先にいったすべてのバランスがとれて輪になっているからです。熊川くんはスゴイなあとマムも尊敬しているのですが、彼のバレエはバレエというよりミュージカルのように見えるのです。生意気いってごめんなさい。*熊川くんはマムの好きなダンサーの一人です! ルグリの「ル・パルク」を観る事が出来たということは、生涯の思い出となるでしょう。 篠山紀信 ルグリ・イン・オペラより*トップの作品は、無断で借用しています。あまりにきれいなシーンなので皆さんにお見せしたくて。近いうちに削除することを明記します。□パリオペラ座 永遠のエレガンス□パリオペラ座 エトワールガラ 2008 番外編ロビーにて岸谷五朗ちゃん発見!化粧室長蛇の列は、草刈民代さんと一緒なる光栄!デヘッ