谷崎潤一郎 「柳湯の事件」
谷崎潤一郎は、耽美で独特な小説を書く文豪ですが。 大正の時代には、いくつかのミステリを書き、江戸川乱歩や横溝正史が、大いに影響を受けたそうで。 ある意味、日本におけるミステリの原点。日本ミステリー小説史 黒岩涙香から松本清張へ【電子書籍】[ 堀啓子 ] 私、もともと、谷崎潤一郎の小説が好きで、映画化されたものも見たり、聖地巡礼しているミステリ好きのに、なんとなくミステリには手を出さずにいました。 好きすぎると、わざと遠ざけてしまう、損な習性(笑)。谷崎潤一郎犯罪小説集 (集英社文庫) [ 谷崎潤一郎 ] 短編が四編。 まず、一つ目。「柳湯の事件」 ある夏の夜。 弁護士S先生の事務所で、S先生と谷崎潤一郎みたいな小説家が、小説になりそうな最近の犯罪事件について、おしゃべりをしています。 この入り方、乱歩ぽいというか、谷崎潤一郎からきていたんだなーって、感じです。 小説家が出されたアイスクリーを食べながら話をしているところなんか、いい。 当時、アイスクリームは、高級品だったろーなって、アイスクリームの歴史を調べてみる。 明治時代には、超高級品。 そのうち、太宰治がデートの時とかに奮発して入る資生堂パーラーとか、ホテルとかで出すようになって、大正の前半は、高級品。そのうち、だんだんと広がり、値段も手ごろになっていくけれど。 庶民が食べられるようになったって言っても、贅沢品ですわねー。 だから、この事務所に突然、飛び込んできた二十代くらいの、裕福には見えない青年が、アイスクリームから目を離せなくなったのは分かります。 そして、青年のアイスクリームに対する態度の変化が、丁寧に書かれています。 これ、理由があります。 最後まで読んでから、振り返ると、「あ、そーゆーことか」って感じ。 なるほど、ミステリの王道かも。 そしてこの、エログロナンセンスさ。 谷崎潤一郎ほどの文章の達人だから、小説として成り立つのかも。 川端康成のストーカー男を描いた「みずうみ」を連想しました。 これは、影響を受けちゃいますね。 この短さで、こんな風には、書けないけど。 さて、風呂上りに、アイスクリームでも食べますか。アイス ギフト タカナシ 横濱馬車道あいす 計12個(カップ4個、もなか8個) | スイーツ 手土産 父の日 お中元 敬老の日 御歳暮 お歳暮 御年賀 お年賀 タカナシ乳業 アイス アイスミルク アイスクリーム アイスクリン ギフト 詰め合わせ アイスギフト プレゼント 御祝 御見舞