クランキー猫’ｓ

幸せになりたい（乃南アサ）
2006年9月読了。

この短編集を読んだのは二度目。途中で思い出したけどやっぱり読破。

氏お得意の日常的な人達が何だか道を踏み外したり妙な事に巻き込まれたりを堪能させる作品。

題名の通り幸せを求める女性達がどこをどう間違えたか最後には不幸になってしまうという物語だったりする。

世間的に言うところの幸せや常識。果ては自分の価値観や信条で突っ走ったりするのに結局はそれが間違いだった事に気がついたり。

自分の幸せになりたいという本能に忠実に行く事さえ難しいし、しかもそれが出来たとしてもその本能が正しいかどうかはまた別の問題だったりする。

なんだかやるせなくなる物語たち。

幸せってこんなにつかみ難いものなのかしら…と思わずため息。

お勧め度：8

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