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カテゴリ:本
伊坂幸太郎は多分、今後も次々とその小説が映画化されるのであろう。
「陽気なギャングが地球を回す」も映画化されているし、この「アヒルと鴨・・」もこの間、記事にした通りである。映画になりやすいのかもしれない。 カットバックやフラッシュバックの描写が多いことからも映画の文法に会いやすいのであろう。ただ、この前の記事でも指摘したように、話者が変わるという点は映画では変更しなくてはならない。 筋書きはというと、映画とほとんど同じである。ラストは原作では、死ぬ前の琴美の語りの中に、未来を見た形でドルジの最後が現れているが、映画では時系列に添ってその死(はっきりと死んだということが明示されたのではないが)が出現する。また河崎の死も映画ははっきりと示されるが、原作ではドルジによってぼんやりした形で語られるだけである。 文体は「ヘタウマ」である。お世辞にも美しくはない。でも、これからはこういう文体ばかりになるんだろうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 19, 2007 08:59:41 PM
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