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あ_でい_いん_ざ_らいふ             ミニシアター系映画大好き

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伊藤若冲をここまで有名にした立役者といえば、オクラホマの実業家、ジョー・D・プライスさんである。日本人が江戸時代の画家に対して尊敬を示そうともしないときに、彼は独力で、自分の感性だけを信じてこつこつと江戸時代の絵画を集めてコレクションを増やしていったのである。確かに彼が金持ちだからできたことだろうけど、例えば、金策がつかなくなって、購入をあきらめた作品が1年半経っても売れておらず、結局プライス氏が購入することになったなんて逸話は、いかに当時の日本人が自分達の文化をないがしろにしているかを示すものでしょう。
 僕達はみな巨人の肩に乗った小人なのである。
 過去を振り返って、自らの文化の歴史から、新たな発見や発明を見出すのが文化・文明の進歩でしょう(異論もあるでしょうが)。
 どうも私達の国は、10年前のことを評価するのも忘れがちだし、10年後を想像することも不得手な民族で形成されているらしいのは、例えば年金とか国債とか、はたまた医療の人手不足なんてのを見ても明らかです。
 
 で、話は戻ってプライスさんですが、ベンツのスポーツカー(あのガルウイングのやつ)を買おうとして、ふと立ち寄った東洋の絵画店で、名前も知らず(日本という国さえよく知らなかったといってますが)若冲の「葡萄図」を購入したのが運の尽き、つぎつぎの自分が見て楽しくなる絵を集めていきます。
 そのうち、日本にも来て、絵だけじゃなくて奥さんまでも得て、この奥さんと二人三脚でコレクションを充実させるとともに、その絵画の勉強をしたいという学者を自宅に招待して江戸の絵画の研究を助けるという、まことに素晴らしい人物なのです。
 こういう金の使い方って、本当にかっこいいと思いますね。また、倫理的であると思います。
 そろそろこういう文化的な仕事を日本人がやってみる時期なのでは?とも思います。





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Last updated  August 8, 2007 08:47:27 AM
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