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テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:映画(映画館)
渋谷ユーロスペースのレイトショーで「コミュニストはSEXがお上手?」を見てきました。
平日の午後9時10分なのに結構観客がいてびっくり。20分くらい前で整理番号が33番です。この手の映画としては集客能力もあるようです。 さて、もともとはドイツの2006年制作のテレビ映画なのですが、なかなか面白いです。でも、1時間くらいの映画なのに普通の映画料金なのはいかがなものか? 映画は完全にドキュメンタリーです。あらすじなどはないのですが、簡単に言うと、ドイツが戦後左右にに分裂していた時代、ことSEXについては東ドイツがいかに先進的であったかが、映像アーカイブを駆使して描かれます。その考証は現在のドイツのセックス学者などの社会学者がおこなっています。つまり、ベルリンの壁崩壊はドイツの社会学者に絶好の学問の話題を与えたのです。そのひとつが、同じ民族でいながら国家が違うことでまったく異なった性行動です。 西ドイツはしばらくのあいだは教会の力が強く、性教育なんてもってのほか、ところが、そのうち商業主義とくっついて、ポルノやセックス産業が反映し、女性はオルガスムスを開発する講座やGスポットをさぐる集会にでかけることに。つまり西ドイツにとって、SEXとはオルガスムスありきだったのです。ところが東ドイツは女性が仕事についている率が高いことから、女性の地位が高く、そのために性の主導権を取り、党もSEXを若い時から(結婚に関係なく)行うことを寛容にも許してきたのです。そして、SEXとは一体感(男女の間の)だったわけです。 ドキュメンタリーとしてかなり面白いものになっています。できるならば、参考文献を列記した書籍になればいいのにと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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