以前読んだ本ですが「格差はつくられた」ポール・クルーグマン著があります。ノーベル経済学賞を受賞したばかりのポール・クルーグマンが2007年に出版した本の翻訳です。頭がいいんでしょうね。すごくやさしく説明してあります。わかりにくいところはまったくありません。戦後のアメリカの市民社会がなぜあれほど繁栄し、かつ平等であったかを解説し、それが現在の格差社会・貧困社会に変質した原因について考察しています。
つまり共和党を乗っ取った「保守派ムーヴメント」という唾棄すべき連中による、一握りの富めるものだけのための政治によるものなのです。
このあたりを、クルーグマンはいろいろな統計・数字を使って解説していきます。まあ、レーガンやサッチャーのでたらめぶりというのはわかっていたわけですし、それに追随した中曽根政権や、ついちょっと前の小泉・竹中という極悪・売国・最低コンビのしでかしたこともいまややっと国民の少数(大多数はまだ、「小泉さんにふたたび首相を」って言っているのですからね)が理解できるようになったわけですからね。
クルーグマンはノーベル賞を受賞するほどの学者でありながら、リベラルという、今や恥にまみれた称号をつけることを意にも介さず、民主党の政権がなすべきことを堂々と意見しています。このような学者こそ日本にいてほしいものです。御用学者ばかりなんですから、日本では・・。
格差はつくられた