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ハッピー&ラッキーな日々

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2009年12月22日
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カテゴリ:ファミリー

(こちらのお話はシリーズとなっております。前回および関連記事を未読の方はこちらからどうぞ♪)


これで正々堂々と慈眼堂にお参りが出来る!  

喜び勇んで門をくぐり、立入禁止の札を通り過ぎ、階段を昇り始めます。  

しかし、登り始めてすぐに、身体に異変を感じます。    


こ、これって、結構キツイ階段なのかも・・・?!


後で知ったことなのですが、このキツ~イ上り坂の階段は、108歳の長寿だった天海大僧正にちなんで名付けられた「延命坂」というものでした。
ゆっくり歩くと長生きすると言われている坂だそうです。  


延命と言うより、こちら激しく息切れなんですが・・・雫


日頃運動不足の身体に、本日2回目の登山状態。
身体は思いっきり悲鳴を上げておりました。

でも、ゆっくりのんびり坂を上っている時間なんてありません。
なにしろ30分で坂を上って、お参りをして、戻ってこなくてはいけないのですから・・・。  

ゼーハーゼーハーしながら、黙々と階段を上っていきます。
足元は沢山の落ち葉で滑りやすくなっていて、ただただ無言で階段を上るその様は、きっと傍から見たら異様だったに違いないでしょう。(笑)  

ようやく階段を昇りきったその先には、先程見た光景と全く同じ光景がありました。(爆)  

車で来たか、階段で息切れしながら来たか、の違いだけのように感じますが、大きな違いは「大猷院でちゃんと受付をして来たこと」。  

今思うと、あの延命坂の階段を上って行く間に、私自身の諸々のものが浄化されていたのかなぁ~、と思う空間でした。    

今度は堂々と「立入禁止」の看板を通り過ぎ、まっすぐに拝殿に進みます。  

 

慈眼堂

 

息切れしていた息を整え、主人と二人並んで    

「じゃ、はじめようか。」    

と2人で読経。そしてお祈りを捧げます。

私達4人以外には誰もおらず、静寂な空間に読経の声が響きます。    


 「ああー、ここは聖地なんだなぁ・・・」    


邪気が入り込めないような凛とした空気を感じました。  

読経とお祈りが終わり、主人に御礼を言いました。  


「これで、今日のお勤めは終わりなのかな。」  


そう思った後、なんとなく気になって一人で拝殿の後ろに行ってみることにしました。(私はとても方向音痴なので、通常は一人でどこかに勝手に行くようなことはしない人間です。)    


「この拝殿をぐるっと一周するくらいなら迷子にならないし♪せっかくだから回ってこようっと♪」    


そんな軽い気持ちで拝殿を一周してこようと思いました。  

そして、拝殿の真後ろに来た瞬間、私の目の前に衝撃の映像が飛び込んできました。  

大きな石塔です。  
そうなんです、天海大僧正の墓石塔だったのです。      

 

 

天海大僧正 墓石塔

 

 

この日はじめてKちゃんに「慈眼堂」という存在を教えてもらったばかりの私。

慈眼堂がどういう造りになっているのか、などということは全く知らなかったのです。  
ですから、開かない状態の拝殿の中に天海が祀られているのかな、と思っていたのです。(でも、よく考えたら通常お墓は空の下にあるものですよね。)    

予想もしなかった光景に言葉を失い、ただ目を見開いて墓石塔を見つめました。    


「ああ、ここに天海大僧正が眠っているんだ・・・。  

 静かに、ひっそり、人目につかないように。  

まるで拝殿が天海を守るように・・・。」    


墓石塔の正面で、一人静かに手を合わせました。(-人-)

ふと我に返り、  


「ここでこそ、お経を上げないといけないじゃん!」  


慌てて主人を呼びに行きます。  

来た方向と反対側から拝殿を回り、主人に声をかけました。    


「あのね、スゴイの見つけちゃったの。  

天海のお墓があったの!後ろに天海のお墓があるの!!  

あそこでお経上げたいの。だから、一緒に来て!!」    


主人も思いがけない私の言葉に多少ビックリしたようで目を丸くしていました。でもすぐに「うん。わかった。」といって私についてきてくれました。  

拝殿を回り、主人が墓石塔の前に来てこう言いました。    


「これ、鞍馬と一緒だな。大事なものって、隠されてるんだよなー。」    


そうなんだ、大事なものって、隠されているんだ。。。

主人と一緒に鞍馬山に登ったときは、私はつわり真っ最中だったので、そういった記憶が殆どありません。(妊娠していると知らず、鞍馬に登っておりました。通りで気持ち悪くて辛かったハズでした。爆)  

再び、主人と一緒に手を合わせ、読経、そしてお祈りをします。  

亡き父の意を継いで、ひたすら平和の世の構築のために奔走した天海。
そう思うとただただ感謝の念が湧き出てきました。
そして、遅ればせながら、今生において、天海にこうして御礼を伝えられることを嬉しく思いました。  
 

「父の意を継ぎ、平和の世の構築のためにご尽力頂き、本当にありがとうございました。  

あなたのご尽力があったからこそ、今の日本は平和です。  

本当にありがとうございます。」    


そんな想いを飛ばしました。  

時は夕暮れ。

ですが、私の心はとても澄み切った空のように晴れやかな気持ちになっていました。  

 (続く)  


*お陰様でこの日光シリーズも間もなく完結です。不思議な長編シリーズにお付き合い頂き、本当にありがとうございます*

読者の皆様にクリスマス・プチプレゼントをご用意させていただきました。
日光ゆかりのプチプレゼントもございます。
ご興味のある方はこちらをご覧下さい♪

本日もお読み頂きありがとうございます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております四つ葉

 






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最終更新日  2009年12月23日 03時34分46秒
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