忘れないうちに分娩レポートを書いておきます。
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1月2日の夜、ヘキサゴンのスペシャル番組を見て大笑いした後、野久保くんが出てる、タカさんの野球の番組を見ながらまたまたバカ笑いしていた。朝、おしるしがあったので近いな~と思っていたんだけど、軽い生理痛みたいな痛みしかなかったので前駆陣痛だろうと思っていた。
11時台になると何となく周期的に痛みが来ているような気がしたので、一応病院に電話してみたら「来て下さい」と言われる。陣痛だという自信がなかったから「あのー、でもー、陣痛じゃないかもしれないですよ?」なんておずおずと言ってみる。「違ったら帰っていただきますから大丈夫ですよ」と言われ、病院へ。
夜中の12時病院到着。内診。この時点で既に4cm子宮口が開いていた。そこで思ったことは「超ラッキー!」である。ほとんど痛みがない状態で4cmも開いてるってこんなラッキーなことはないなーと思った。その後、15分おきに陣痛が来る。この時点で、陣痛に関するパンフレットを読みつつ予習。(何ごともギリギリにやる典型的なタイプ。)
隣の部屋から、すごーく苦しんでいる声が聞えてきた。妙に艶かしい声…。
「何か、色っぽいよねぇ」などと不謹慎なことを言っていた。(自分は、こんな風に素敵に痛がれない、とも思った。)
2時、だんながスポーツドリンクを買ってくる。私にくれるのかと思ったら、自分で飲み始めた…そして全部飲み干していた…。むむーと思いながら、お茶を買ってきてくれるよう頼む。陣痛、10分おき。
2時半、だんだん痛みが増し、深呼吸しないと痛いのを我慢できなくなり、3時にトイレ(小)に行ったら激痛に見舞われ、床に倒れこむ。でも、助産師さんに「笑顔が出てるからまだまだだね」と言われる。不用意に笑うんじゃなかったと後悔。これでまだまだなんだ…と、怖くなる。
だんだん痛くなってくると、不思議な気持ちになった。ひとりで痛みに集中したいというのかなー。だんなが同じ部屋にいるのがすご~く嫌になってきたのだ。「帰っていいよ」と言うんだけど、帰ろうとしない。「時間かかりそうだから、帰って。産まれたら連絡してもらうからそれから来て」という。
人間やめる前に帰ってもらいたいというのが本音だった。いつもサルみたいな姿を見せていて今さら帰れっていうのも何なんだけど、できれば思いっきり取り乱して痛がりたいと思ったんだよね。で、その姿を見られたくないというか。
これまでの究極に痛い体験は「声も出ないほどの痛み」であった。これが最高だと思っていたんだけど、これより上があることを知った。それは「叫ばずにはいられない痛み」である。
だんなが帰った4時前あたりからいきなり極期に入っちゃったらしく「ギャー」状態。内診されるのもつらい。痛みのあまり吐き気がしてくる。自然分娩に挑戦した私がバカでした…と思いっきり後悔。これが何時間続くんだろうと思う。そして、分娩室へ移動。
んんん!?分娩室に移動ってことはお産が近いということ!?とちょっと希望が見えたんだけど、ぷぅの時のことを思い出し「ここからが長いんだよね」と暗澹たる気分に。
移動中にも「いたーい!!」と叫んでいたら、「いきんじゃだめ!」と言われる。自分はのがしているつもりだったので「いきんでない!!」と思わず反論。(ここで反論してどうするって感じもするが…。)
そして、分娩台へ。足を固定される。仰臥位ってやつだ。この格好、一種の拷問だよねー。そして、cucina拷問劇場のはじまりはじまり~~。
もう、痛みが襲ってくると耐えられなくてありとあらゆるネガティブな言葉を叫んでみる。「もうダメだー!」「無理!」「やだー!たすけてー!」「あーたたたたたたたた。いたいよーーーー!」「あー、@#$%&#$*¥@!!!!」最後には、何語を叫んでいるのか分からない状態。分娩台から逃げようと上にズレてみたりした。「逃げないで!」と怒られる。
でもね、不思議な間があったんだ。究極に痛い陣痛と陣痛の間に、ものすごく眠くて気持ちいい瞬間があった。ふわ~っとするような。まあ、またすぐに拷問に戻るわけなんだけど。
陣痛が来たらいきめって言われたけど、なかなか難しい。力を入れる場所が違うらしくて何回も「う○ちする時の要領で!」と言われる。
えー、う○ちしたことないんで分かりません(゚o゜)\バキ
「もう頭が見えてるよ!」と言われるが、なぜか騙されてると思った。これは、お産をちょっとでも進めたいがための策略だと思ったのだ。こんなに簡単に頭が見えるはずがない、私はこれから何時間も苦しむはずなのだーーーと。そして、いきむのを休んでしまった。そうこうしているうちに酸素マスクをつけられる。赤ちゃんが苦しがっていると。
げげっ。それはイカン。本気を出さねば…と焦る母。そして、頑張る気になり、いきみ再開。なんとなく、頭が感じられる。騙されてなかったのだと気付く。頭が感じられると俄然やる気が増し、巨大う○ちを排出してやるぞーーと意気込む。実家の隣のおねーさんが「赤ちゃんを産む瞬間が巨大う○こみたいで気持ちいい」と言っていたことを思い出し、よっしゃ~~と思う。
頭が出てくるのを感じる。おおっ、激痛走ってるけど確かに気持ちいいかも!今度は体か!?
「もう、いきむのやめていいよー」と言われる。
はーーーーぅ。おわった~~。4時56分 2955グラムの女児誕生。
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