沢山の思い出@エルトゥールル号海洋発掘プロジェクト
エルトゥールル号海洋発掘調査。今年度の調査は2009年2月7日まで続けられますが、私は次なる仕事を控えているため、一足早く現地を後にしました。なんとも名残惜しい別れでございますなにはともあれ友人には感謝しなきゃ。彼らと日本で再会し、共に生活しながら過せたことは本当に楽しかったし、プロジェクトへの参加は、私にとって個人的にもとても有意義なものでした。***********************歴史というのは、点ではなく線だということを再認識しています・・今起こっていることは、すべて過去にさかのぼり、これから起こりうることは、今現在の私たちの行動にかかっているのです。*****************119年前の事故現場である樫野崎岬↓右手にそびえるのがトルコ慰霊碑。若い海軍司官達は、母国から遠く離れた地で命を失いました。どれほど国に帰りたいと思ったことだろう。そういう気持ちを汲んで、昭和12年に建設されたのです。日本在住のトルコ人がよく訪れるそうです。去年は大統領もやってきました。エルトゥールル号に乗船していた船員の子孫達も是非一度ここを訪れたいと言っているらしいです。ただトルコ側でも事故のことを詳しく語り継がれた人は少ないそうです。それは日本も同じで、大島でも当時のことを詳しく両親から語り聞いた人はもうほとんど残っていません。今年、98歳になるおばあさん。お父さんが遭難者を救済したことをよく話していたのだそう。事故の後、何年も遺体が周辺の沖に流されてきたという。ただ、それ以上のことは何も知らず、聞き出すのは難しかったです。****************漁村集落の点在する紀伊大島。沖に下りるための沢山の小さな小道があり、素晴らしい景観が望めます。ここにいると、まるで、日本ではなく違う世界にいるような気がするのです。この町にもし違う形で来ていたら、綺麗な景色とおいしい魚料理を楽しんで帰っていただけだったかもしれない。いいところだったという印象しか残らず、数年後には忘れているかもしれない。でも短期間ではあれ、ここで生活することで、沢山の思い出ができました。特に若い二人のアシスタントとはすごく気が合い、まるで兄弟のようになりました。彼らとはまたすぐにトルコ出張中に会えると思います。そして友人トゥファンとベルタ、2人の子供達アダとボラ。子供の成長を見ていると、時の流れが怖いくらいですね。今度は会うのは日本かな?ボドルムかな?2010年はエルトゥールル号事件とトルコ・日本友好の120周年です。遺品展示やその他もろもろの行事が行われることでしょう。あわせて今後は日本語サイトも充実させていきたいと思います↓http://ertugrul.jp/さあ、来週は東京で真面目なお仕事があるので、気を入れ替えて、今から徹夜で事前勉強をすることにしますがんばりましゅ=