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平安寺のささやき  短歌日記

平安寺のささやき  短歌日記

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2015.09.14
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カテゴリ:カテゴリ未分類

梶よう子さん作の「桃のひこばえ」を読む。
ほのぼのと、おもわず笑みの出る時代小説。
今の時代に照らし合わせると、平和が一番。


桃のひこばえ.jpg

 



      戦前に回帰窺う世にあれど
      若者達にひこばえを見る



★梶よう子さんは、私の大好きな作家の一人で、中でも、「御薬園同心
 水上草介」シリーズは、特に気に入っています。

★その最新作が「桃のひこばえ」です。江戸は小石川の御薬園が主人公
 の水上草介が活躍する舞台です。とにかく、楽しくなる小説です。
 ほほえましい場面に出会うと、思わず自分でも頬が緩んでしまいます。
 横糸に御薬園かかわる人々と主人公の人情味あふれる話が、縦糸に御
 薬園を管理する芥川家のおてんば娘、千歳とのなかなか進まない恋物
 語がからみ、絶妙な味に仕上がっています。お勧めです。

★ところで、この本が目に留まったのは、「ひこばえ」という言葉の意
 味が、よくわからなかったからです。聞いたことはあるのだが、はて、
 どういう意味だったのかと不勉強な私のこと、そう思って強く興味を
 惹かれたというわけです。それが、好きな作家の本でしたので、なお
 さらことです。

★文中では、
 「あら、これ新しい根と葉が出ておりますよ」
 美鈴がしゃがみこんで、指さした。
 「ああ、ひこばえです。元の幹に対して、孫のような若芽なのでそう
 呼ばれています」・・・。

★また引っかかるのが「孫のような若芽」。それではと辞書を引いてみ
 ると、ひこばえ=孫(ひこ)生え」となり、文中と同じ意味が説明さ
 れているので、ここでもまた、孫=ひこと読むことを知り、つくづく
 と私の無知を思い知ったわけです。

★しかし、ひこばえという言葉の響きは、その意味を知ればなおのこと、
 瑞々しく、希望に満ちた情景が思い浮かびます。
 また一つ、私に、好きな言葉ができました。


 

ひこばえ.jpg


 

今日の岡山は、晴れで27度の予想さわやかな秋日和になりそうです。
それでは、また明日。


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Last updated  2015.09.14 20:30:20
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