羽を抜かず
毎日のニュースは 悲劇ばかり眼を覆いたくなる 話ばかりが世界に満ちている子供の虐待死など本当に考えたくもない過去の歴史を振り返っても戦争に災害 圧制に虐殺それが結局は 現在ただ今も全く変わっていないのだその闇に慣れてヘドロに 首までどっぷりと浸かっていればまあ世界はこんなもんさと平然と生活できる事実 悲劇に眼をつぶっているのは私自身も同じだ世界に満ちる悲劇に精神をフォーカスしてしまっては正常な生活などできなくなる大きな悲劇の前では自分の無力感が痛い一人の善意や愛 善行や奉仕で 世界は簡単に変わらないそれは事実心の中で いかに愛に満ちていてもそれだけで 世界の悲劇は減らない愛があるのは大前提その上で 世界の悲劇の 現状を打破するには愛の総量を大きくすること愛に満ちた人が自分を滅して 他に尽くすのでは義人が滅びて 結果 悪人(?)が栄えるだけだまるで「鶴の恩返し」のお通さんむやみやたらに 羽を抜いたら自分が飛べなくなる泳げない者は 溺れる者を救えない人を救うには 力量と技術が必要だから 他者を救うには 余力が必要だ愛の人が さらに発展繁栄しその力の結集自分の羽を抜く 愛の覚悟で羽を大量生産するのだ