「質が問われる情報化社会」
Eメールでのやり取りをしていると、本当にボーダレスワールドが,すぐそこまで来ているような気がしてしまう。インターネットを通じれば、海外の知人たちともリアルタイムで対話が可能とは、まったくたいした世界に進化したものだと思う。自分でも楽しく交流をさせて頂いているが、自分がやってみて、初めて分かることも多い。その中でも最も感じたのは、情報の質の問題である。語学も一緒であろうが、それは単に伝達の手段に過ぎない。その人が価値のある情報を持っていて、初めて意味を持つのではなかろうか。そうでなければ、それは情報というよりは、暇つぶしでしかないようだ。さらには、単に悪口マーケットとなっていたり、人間を堕落にいざなう罠である場合ですらある。お隣の韓国では、大容量の回線が大規模な普及を見せ、日本よりも情報先進国になりつつあるが、現状では、ネットでゲームを対戦するブームが到来したことに留まり、プロゲーマーが出現した、と言うぐらいのものでしかないようだ。やはり、情報には質が必要である。溢れる情報を判断する価値基準と、その情報を活用できる智慧が、新たな文明には必要となるであろうことは、どうやら間違いないようだ。真の情報化世界に脱皮するためには、どうやら、さらなる精神革命が必要なようである。