037125 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

愛犬と下町のブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

2022-0110ルビーとピエロ

2022-0110ルビーとピエロ

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

日記/記事の投稿

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.05.05
XML

ドラが鳴る。 

 船がゆるやかに動き始めたから裕子はテープを握りしめる。隣の鈴木は

「あなたのおかげだ。一人ぼっちで日本を離れるんだと思ってました」

「私も同じです」

「だったら今夜もお付き合いできますか?」「喜んでた!」

「スズキタクヤです。五時半にダイニングルームでお待ちしてます」

「嬉しいです」

「ではお先に」

と離れていく鈴木。鈴木の後ろ姿を眺めて「スズキムタクだわ」

とつぶやく裕子。人々がどんどんへっていったが、裕子は最後まで横浜港を眺めていた。

 やがて誰もいなくなったクルーズ船の廊下を歩いていく裕子。少々ため息交じりで自分の部屋で立ち止まる。鍵を開ける! ドアを押す!! だがなかなか開かない。部屋の中にある段ボールに引っかかっているからだ。

「はぁ」

 苦労してようやく中に入れたが山ごとの段ボール。ベッドに座る裕子。やがて緊張しすぎて疲れ気味。いつしか一眠り。

 どれだけ眠ったのかわからず船長のアナウンスの声で目を覚ました。

「只今船舶の銀座と言われている浦賀水道を通過します」

 慌てて窓に近づく裕子。広い海と白い波が漂う。

「銀座四丁目が懐かしい」

 ベッドに戻る裕子だったがまた船長の声がした。

「左舷に潜水艦が通り過ぎます。ご覧ください」

 また窓に飛びつく裕子。黒い大きな塊。水しぶきが見える。塊の頭には太い望遠鏡がありチカチカと点滅していた。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.05.05 16:22:59
[こんぺいとう〜世界一周ひとり旅] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.