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2018年06月21日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 17日の日曜日ですね、岩手の伝統の一戦『一條記念みちのく大賞典』が行われ、1番人気に推されたエンパイアペガサスが人気に応える勝利を手にしました。


★第46回一條記念みちのく大賞典/優勝エンパイアペガサス

 すんなり2番手を取れた昨年のみちのく大賞典、あるいは中団にはなったものの先行勢を前にやる余裕があった昨年の桐花賞。その時に比べると今回は序盤から終盤まで思うように動けない形が続くレースになりました。
 鞍上の菅原俊吏騎手も管理する佐藤祐司調教師も揃って「今日はダメかな、負けたかなと何度も思った」というほどの厳しい競馬。終わってみればの話になりますけども、4月の川崎から6月のここまで、実質2ヶ月半で4戦(それも4月に2戦・6月に2戦)というこの馬にしては詰まったローテーションが最後に微妙に影響していたのかもしれません。
 とはいえそれでも、勝負所で攻め上がる脚色、直線の半分だけで後続を突き放す瞬発力。それはやはりチャンピオンらしいものだったように感じました。



 次戦についてはレース後の時点では未定とのことですが、どこかでグレードレースのタイトルに手をかけてくれたら・・・と思ったりします。

 さて、この勝利によってエンパイアペガサスはみちのく大賞典史上7頭目の連覇達成となりました。

 1979・1980 スリーパレード
 1990・1991 スイフトセイダイ
 1991・1992 グレートホープ
 1994・1995 モリユウプリンス
 1999~2000 メイセイオペラ(※3連覇)
 2004・2005 トニージェント

 トニージェント以来の13年ぶり連覇というのは、この間に登場したテンショウボスナムラタイタンといった重賞を勝ちまくった馬でも成し遂げられなかった事をやってのけたわけで、素晴らしい快挙というべきものです。




★トニージェント(2005年みちのく大賞典優勝時)






★メイセイオペラ(1998年みちのく大賞典優勝時)


 そしてもう一つ、エンパイアペガサスは昨年の桐花賞も制しているのですが、みちのく大賞典-桐花賞-みちのく大賞典と岩手のグランプリ級レースを3連勝したのはこれまたトニージェント以来でもあります。
 トニージェントは03年桐花賞-04年みちのく大賞典-04年桐花賞-05年みちのく大賞典と4連勝しました。
 メイセイオペラは97年桐花賞-98年みちのく大賞典と連勝しましたが、その後は冬は東京大賞典への遠征を続けたので桐花賞への出走はなく終わっています。
 トウケイニセイはというと93年みちのく大賞典-93年桐花賞と制したものの94年のみちのく大賞典はモリユウプリンスに阻まれました。トウケイニセイは94年・95年も桐花賞を勝って桐花賞3連覇を果たしているだけに惜しかったというべきか。モリユウプリンスの方も冬の水沢がちょっと苦手な馬だったので桐花賞を勝てずに終わっており、結局この辺はライバル同士バランスが取れていたというべきなのかも。
 もう少し遡ればグレートホープが、91年・92年のみちのく大賞典・桐花賞を4連勝。スリーパレードも79年・80年に同様に4連勝しています。

 ということで、これでもしエンパイアペガサスが今年の桐花賞を制してグランプリ4連勝となれば史上4頭目の記録となります。さらに来年のみちのく大賞典も制したとすれば、メイセイオペラ以来のみちのく大賞典3連覇であると同時に史上初のグランプリ5連勝ということにもなります。
 まあ、エンパイアペガサスはそういう方向には進んでいかない様な気がしますのであくまでも夢というか希望というか・・・ですけども、そうなったら面白いなと。4連勝とか5連勝とかは3連勝した馬にしか権利がないのですから。

 ところで上に記した“みちのく大賞典を連覇した馬”を見て「おや?」と思った方はおられましたか?一見すると「これ間違ってない?」と思えるところがあったのではないでしょうか。
 恐らくその部分は間違いではありません。1991年のみちのく大賞典はグレートホープとスイフトセイダイ、当時『S・G』と並び称されたライバル二頭による一着同着という激戦だったのです。


★地全協サイトより。“3年間で2頭が、それぞれ連覇”という一瞬目を疑うかの成績に


 さて今回はもう一つネタを。
 来たる日曜に行われる宝塚記念。香港からワーザーが出走する事で“宝塚記念では21年ぶりの外国馬出走”といわれていますね。
 その21年前の外国馬はオーストラリアから遠征してきたSETO STAYER。その馬名からピンと来るとおり、日本では「セト」の冠名を使っていた難波経雄氏の所有馬でした。
 SETO STAYERは1996年7月13日のNSW・ケンブラグランジ芝1200mの未勝利戦でデビューし優勝。翌97年3月にはローズヒルの2000mのリステッドを勝ちました。その時点で13戦6勝、デビューから1年ほどのキャリアでリステッド、準重賞を勝ったのですから、中距離メインの馬としてはまあまあな成績であり力量だったのではないでしょうか。

 で、SETO STAYERの半姉にあたるRASS DANCER、さらにその仔のラスブライティア。この馬が「コアレス」「ブライティア」などの冠名で知られる小林昌志氏の持ち馬で、繁殖牝馬として日本に何頭かの競走馬を送り出しました。
 そうなんですよ。その産駒が岩手でも走っていたのです。


★コアレスカンパニー(08年5月31日盛岡1R)

 母ラスブライティア・父フジキセキのコアレスカンパニー。JRA未勝利から岩手に転入し4勝を挙げました。


★コアレスアミーゴ(09年5月16日盛岡11R)

 母ラスブライティア・父ムタファーウェクのコアレスアミーゴはJRA-岩手-JRA-南関-岩手-南関と渡り歩きましたが、岩手では結局12戦10勝2着2回のパーフェクトの成績を残しました。


★シャイニーアース(12年9月23日盛岡5R)

 母ラスブライティア・父ダイタクリーヴァのシャイニーアースは岩手で4勝。

 もう一頭、ブライティアサロナという馬も岩手に来ているのですが1戦0勝で終わっていて写真が無かったです。

 ということで、「21年前の宝塚記念に出走した外国馬セトステイヤー、その近親が岩手でも走っていましたよ」という小ネタでありました。





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最終更新日  2018年06月22日 00時31分55秒



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