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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。
7月30日の第12Rの騎乗をもって齋藤雄一騎手が騎手を引退、調教師に転身しました。騎手としての通算成績は9853戦1078勝でした。 ★ラストランとなった7月30日の第12R南昌山賞。パートナーはシーザーバローズ 引退セレモニーの時に山本聡哉騎手が「俺、30ですよ・・・」と言いつつ齋藤雄一騎手を見つめておりました。 そうか。兄の山本政聡騎手が33歳になったばかりで年齢では齋藤雄一騎手と同じなんですね。山本政聡騎手も山本聡哉騎手も今まさに脂が乗ったバリバリの頃だよな・・・と思って見ると、齋藤雄一騎手の転身の“早さ”を改めて感じたりしますね。 ★引退セレモニーにて記念写真 しかしながら、現調教師の皆さんから見ると案外そうでもないようです。というのも以前は30代で調教師に転ずる騎手が珍しくなかったんですよね。 例えば新田守調教師。「俺も調教師になったのは若い時だったぞ」と言われていましたが、調べると確かにそうで34歳で調教師デビューしています。 現役最後の頃までリーディングトップを争いながら全盛期に騎手を引退した村上昌幸調教師も34歳に転身。伊藤和調教師は35歳、菅原右吉調教師も35歳ですね。齋藤雄一騎手の師匠である小西重征調教師は調教師としての初出走日が36歳の誕生日だったので、転身した時点では35歳ということになります。 石川栄調教師は37歳、平澤芳三調教師も37歳。佐藤浩一調教師は38歳。畠山信一調教師は39歳。板垣吉則調教師が37歳で騎手を引退した時には「早いなあ」と思ったものでしたが、それくらいで調教師に転身した騎手はたくさんいたというわけですな。 ちなみに菅原勲調教師は48歳、小林俊彦調教師は50歳。佐藤雅彦調教師や鈴木七郎調教師が40歳、三野宮通調教師は41歳、関本浩司調教師が43歳で転身されています。 では齋藤雄一騎手より若くして転身した騎手はいなかったのかというと、これがおられるんですねえ。 村上実調教師は32歳で調教師デビュー。佐藤敏彦調教師も32歳です。もっと若い方は、記録で分かる分では佐々木恒元調教師。調教師デビューした時点で31歳と2日。小野寺敏元調教師も同様に31歳と7ヶ月でした(※これらはいずれも調教師デビュー日基準)。 こうした年齢は地全協のデータベースあるいは岩手競馬が過去に出版していた記録誌などで分かる範囲のものですので、記録類が整備される以前にはもっと若くして騎手から調教師になった方もおられたかもしれません。20代のうちに調教師になっていたという方も、もしかしたら・・・。 続いては5回盛岡開催終了時点の騎手・調教師リーディングの動向です。 本当は次の6回盛岡開催終了時点がシーズンのちょうど半分になるのですが、その辺はクラスターカップ直後だったり変則開催が続いたりで慌ただしいので今のうちに触れておきます。 まず騎手リーディングTOP10、7月30日終了時点から。 ■第5回盛岡競馬・7月30日終了時点の騎手リーディングTOP10 1-山本聡哉 364戦(92-63-45-164)勝率25.3% 連対率42.6%(96↓) 2-村上 忍 398戦(81-52-56-209)勝率20.4% 連対率33.4%(77↑) 3↑山本政聡 389戦(46-52-54-237)勝率11.8% 連対率25.2%(48↓) 4-菅原俊吏 361戦(43-41-45-232)勝率11.9% 連対率23.3%(50↓) 5↑齋藤雄一 363戦(41-43-41-238)勝率11.3% 連対率23.1%(16↑) 6↑菅原辰徳 394戦(40-31-42-281)勝率10.2% 連対率18.0%(20↑) 7↑鈴木 祐 383戦(40-28-36-279)勝率10.4% 連対率17.8%(28↑) 8↓高松 亮 306戦(38-35-39-194)勝率12.4% 連対率23.9%(64↓) 9↓阿部英俊 350戦(31-43-35-241)勝率8.9% 連対率21.1%(38↓) 10-小林 凌 385戦(31-34-45-275)勝率8.1% 連対率16.9%(27↑) 順位の横の矢印は昨年同期(2017年の5回盛岡終了時点)比での順位の上下、右端のカッコ内は同じく勝利数の上下となります。 現1位の山本聡哉騎手と2位の村上忍騎手は、山本聡哉騎手が4勝減で村上忍騎手が4勝増と奇しくも白星4つ分が移動した形です。 興味深いのが3位以下で、山本政聡騎手は2勝減っているんだけども順位は上昇、菅原俊吏騎手も7勝減っていて順位は横ばいとなっている部分。 この辺は、例えば昨年のこの時期に16勝だった齋藤雄一騎手が今年は41勝を挙げていたり、あるいは20勝だった菅原辰徳騎手が40勝と倍増させていたり、はたまた昨年はこの時点で35勝していた高橋悠里騎手が今年は韓国遠征で不在だったりの影響でしょうし、既に26勝を挙げている新人・岩本怜騎手の存在の影響もあるでしょう。 昨年の山本聡哉騎手は6回盛岡競馬前半で、村上忍騎手は秋の7回盛岡競馬前半で、それぞれ100勝突破しました。今の感じだと山本聡哉騎手は1開催遅れ・村上忍騎手は一開催早くの、それぞれ100勝突破になりそうです。 続いて調教師リーディングのTOP10。 ■第5回盛岡競馬・7月30日終了時点の調教師リーディングTOP10 1-板垣吉則(水沢)260戦(46-38-44-132)勝率17.7% 連対率32.3%(52↓) 2↑飯田弘道(盛岡)234戦(36-42-31-125)勝率15.4% 連対率33.3%(20↑) 3-千葉幸喜(水沢)134戦(29-12-14- 79)勝率21.6% 連対率30.6%(33↓) 4-櫻田康二(盛岡)199戦(28-23-21-127)勝率14.1% 連対率25.6%(31↓) 5↓村上 実(水沢)220戦(25-17-24-154)勝率11.4% 連対率19.1%(41↓) 6↑小西重征(盛岡)206戦(24-21-26-135)勝率11.7% 連対率21.8%(16↑) 7↓晴山厚司(盛岡)220戦(23-22-22-153)勝率10.5% 連対率20.5%(26↓) 8↑佐藤雅彦(水沢)156戦(23-21-16- 96)勝率14.7% 連対率28.2%(18↑) 9↓伊藤 和(水沢)215戦(22-30-32-131)勝率10.2% 連対率24.2%(24↓) 10↑菅原右吉(水沢)257戦(22-23-29-183)勝率8.6% 連対率17.5%(18↑) 板垣吉則調教師が首位をキープしているのは変わらずとして驚かされるのが飯田弘道調教師の大活躍です。昨年同期に対し16勝増。ちょうど先週、板垣吉則調教師が6勝もの固め打ちをしたことで勝ち星数の差が開いたところなのですが、それまでは1位2位の差は3勝~6勝の間。春の盛岡開催の時には飯田弘道調教師がトップに立っていた期間もありました。 ここに来て少しずつ差が拡がってきている気配ではありますが、飯田弘道調教師がどこまで食らい付いていけるか?はこの先も注目。 とはいえ調教師リーディングは激戦です。3位の千葉幸喜調教師はここ3開催ほど勝ち星が少なかったために離された格好ですがそれまでは2位飯田弘道調教師に僅差でしたし、それは4位櫻田康二調教師も同様です。 TOP10に入ってくるような調教師は、1週6勝とまではいかないまでも2勝3勝くらいの固め打ちは普通に有り得る厩舎ばかり。まだしばらくは毎週のように順位が変動するのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年08月03日 09時30分58秒
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