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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
今日はいよいよ門別開幕。しかし… あろうことか、私、日本におりません。 グリーンチャンネルさんのご厚意で海外ロケ付きの仕事を頂戴していまして。 このブログが更新される時には、私は機上のひと。 ありがたいぞ!楽天ブログの「予約」機能。 ですので、今回の話題は、先週お邪魔した名古屋競馬場。 先週木曜日、4月11日に、東海桜花賞の観戦取材に出かけました。 競馬場に隣接する、名古屋競馬会館脇の桜 手にした専門紙「競馬エース」には、「桜がこれだけ残っている中での東海桜花賞は最近では珍しい」と書かれていました。この前日は全国的な冷え込みで、名古屋も雨が降り激さむ。この大きな桜の木も、葉っぱは結構出ているのにピンク色の花もまた結構残っているという賑やかな状態。 コースのすぐ外側にある桜も、なかなかの「花盛り」でした。 1400mの発送地点 ゲートの向こうの桜も、よく咲いていました。 さて、いつものように検量室前で様子を窺っていると… こちら。今日の敢闘賞! 3Rを勝ったあと、この5レースでも騎乗機会連勝 丸山真一ジョッキー 天を仰いでいますが、失敗したわけではなく、むしろ巧みな立ち回りでゴール前見事なチョイ差し。「やりあげた!」という表情でしょう。 この日は連続騎乗でゆっくりお話を伺えませんでしたが… いずれじっくり。ひとつ、お聞きしたいこともあるので。 2011年4月デビュー 「中堅」の域からのブレイクが待たれるところです。 300勝までのあと22勝は、是非今年中に達成できるよう、期待しています。 7レース終了後には、丸野勝虎ジョッキーの地方競馬通算2500勝記念セレモニーが行われました。 ブレてますが、あえて。 この日1R マコトネネキリマルで1着 セレモニーの間も、おじさんファンから野太い声援が飛んでいた、丸野騎手。 玄人受けする騎乗振り。そして仕事ぶり。 大きなことを言うでもない。粛々とひと鞍ずつ仕事に向かい、結果を目指す。 「あるべき姿」はひとにより思い描いているものが異なるなかで、彼もまたはっきり彼が思う「ジョッキーこうあるべし」というひとつの姿を示しつつ、活躍を続けているように思えます。 何か大きなレースを勝って目立つ、というより、日々私たちに印象に残るシーンを提供し続けている。そんな感じなのかな…。 この日も、「名古屋にやはりこの人あり」の姿を私たちも楽しませていただきました。 その一方でレースの間には、若い「この人たち」もあり。 先々週に続いてのツーショット。 暴力ではない(笑) 村上弘樹ジョッキー(左)と、笠松・水野翔ジョッキー この二人も、仕事の中での表現のありようは、本当に対照的。 でも、「正反対」というわけでもないような気がするんですよね…。 そこはまた、すぐに話を聞いてお伝えするタイミングが出来ると思います。 もう今や、このふたりに注目せずして、東海で馬券の検討は成り立たないぐらいの状況。騎乗振りを見て欲しいです。注目してみれば、いまなぜこういう数字になっているか、すぐわかると思います。 さていよいよ、メインレース。 風が強くて、パドックに肩掛けが展示されていませんでしたが… レースは、戦前の予想通り激戦… 最初のゴール板前。 先行争いに決着がついたところで、断然の1番人気に推されたバンドオンザラン(川崎)はまさかの後方追走。レース後の赤岡ジョッキーの談話が、この日のレースの難しさを物語っていました。 「これが、こういうコースでいつも走っている馬と、南関東の馬との違い」 パトロールを見るとよくわかります。 バンドオンザラン、決して出遅れたわけじゃない。でも、最初の何歩かのダッシュが、周囲の馬たちとは全く違いました。道中も「勝ち馬よりも先に行き始めているのに、すーっと外から行かれてしまった」とも。 強いか弱いか、という単純な比較では語れない、馬の走りのタイプ、とでも言いましょうか。このコースで勝つための「何か」を培う経験がなかったところが、この日の敗因なのでしょう。 それでも、3コーナーでは絶望的な位置になりながら終いは3着まで追い上げたところに、絶対的な力量は感じさせました。 ゴール前 独走態勢に入ったのはキクノステラ しかしここからふわふわと遊んだらしく… 終いは少し詰め寄られました。 とはいえ、向こう正面から見せた他馬とは全く異なる行き脚は、さすが実績馬と思わせるものでした。 レース後 田中範雄調教師(左)と岡部誠ジョッキー 勝利インタビューの模様は名古屋競馬HPからYoutube映像でご覧下さい。 キクノステラ 今年7歳 JRA未勝利のあと園田に転じ、一時JRA出戻り期間を挟んで園田では昨年暮れまでに11戦10勝2着は重賞の1回だけと、活躍ロードを歩み始めた馬。 ところが…そのあと12月、ここ名古屋の重賞マイル走覇に遠征でやってきたときには、競馬場に着いたときから手がつけられないほど馬がうるさくなっていて、レースも敗退。そのとき田中調教師は「もう連れてくるのは無理かも知れない」と話していました。 何せ、その直後の地元園田の交流重賞・兵庫ゴールドトロフィでは、僅差3着あわやの走りを見せたわけですから。恐らく馬の周りの皆さん方も、馬の力を信じて力を尽くしてきたのでしょう。 前回、「大人しかったが、レースの前に終わってしまっていた」(田中調教師)という高知の黒船賞のあとも様々な工夫をしたそうです。 「今回も、鼻革などの馬装を工夫しましたし、装鞍所に入る時間なども見計らったり、いろいろ考えて取り組みました。どうすればいいか、少しわかってきたところです。」 今回のパドックでのキクノステラ 12月マイル走覇の時のキクノステラ 確かに、口周りの装備も大分違っているように思えます。 「かきつばた記念(交流重賞 5月1日名古屋)に登録します。いま、岡部騎手にも依頼しました。」 キクノステラと、周囲の人々のこれからの戦い振りが一層興味深くなった、今日の勝利でした。 今週は、ちょっと遠くに出かけてきますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年04月17日 06時00分21秒
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