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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。
12月31日の水沢競馬場で行われた2020年を締めくくるグランプリ・桐花賞は3番人気エンパイアペガサスが優勝しました。 ★桐花賞優勝/エンパイアペガサス 2着ヒガシウィルウィンに2馬身半、直線をしっかりした脚で駆け抜けてのこの着差の勝利はお世辞抜きに“強かった”と言って良いもの。例えば一昨年の北上川大賞典のように2着以下を大差で千切った様な派手さはないものの、しかしこれくらいの着差でもむしろその時よりも強く感じたというか、エンパイアペガサスらしい底力を感じさせてくれる勝利だったのではないでしょうか。 今回のエンパイアペガサスの勝因は・・・という話をじっくりしたいのですが、今日はちょっと時間も無いし、書き始めたら止まらなくなるような気がするのでそこは次回のこのブログでという事にしましょう。 今ひとつだけ触れておくとすれば、近年にない好メンバーとなった今年の桐花賞の顔ぶれが、エンパイアペガサスにとって逆に戦いやすい条件になった・・・という事なのだろうという点です。 これまでのエンパイアペガサスは、かつてはちょっと抜けた存在として、近年はなにがしかのライバル馬と“一騎打ち”のような形になっていました。 それが彼にとっては時として合わない展開にハマりこんだり、あるいは“勝たねばならない存在”として自分の本来の戦い方を崩してでも“本命馬の競馬”を演じなくてはならなかったり、としばしば苦しい形になってしまう要因にもなっていた。 今回はエンパイアペガサスを含めて4頭、状況によってはどの馬が勝ってもおかしくないというくらいの実力馬が揃いました。それがエンパイアペガサスにとっては、もちろん楽な戦いではないのですけれど、むしろ“自分の競馬”をじっくり追求できる状況になった。そういう面があったのだと思います。 ★ヒガシウィルウィン ★フレッチャビアンカ ★ランガディア 2着だったヒガシウィルウィン、3着のフレッチャビアンカ、そして5着に終わったランガディア。それぞれももちろん、馬場状態はじめ条件が違っていればまた結果も異なったでしょう。今日はこの着順になりましたがこれが“力の順番”ではないはずです。今回はエンパイアペガサスに良い条件が揃ったし、それを引き寄せるだけのここまでの積み重ねもあった。そういうことでしょう。 いやしかしこれで年度代表馬の座の行方が激戦模様になりましたね。ランガディアやフレッチャビアンカが勝っていればそれで文句なしだったでしょうが、それらを破ったエンパイアペガサスの印象度も当然上がるでしょうし。いやホントこれは難解・・・。 さて、昨日の12月30日の水沢競馬も雪のために2R以降取り止めとなって、これで今季はの5日、雪の影響を受ける事になってしまいました。 そんな昨日は、一時は先日の豪雪を思わせるような激しい降雪になって、30日だけでなく今日31日の開催も果たしてできるのか・・・と心配になるような状況。 それが、非常に寒かったとはいえ、無事に桐花賞を実施できて、本当にホッとしました。昨日のこれを ★30日のお昼頃の水沢競馬場。雪山。吹雪。 ★31日の1レース前の水沢競馬場 一晩でここまでもってきた馬場整備担当の皆さん、競馬場職員の皆さんの努力と苦心のたまものだったと思います。本当にお疲れ様でした。 しかし、年明けもなんだか怪しいんですよね・・・。1日の午後から2日にかけての降雪とかその後もしばらく続くとされる極低温とか。寒いのはまだしも雪がどうなるか・・・。 気がつけば2020年も終わって2021年に。この2020年は非常になんだかよく分からない、もの凄く印象が無い1年だったような気がします。折々の節目とか季節のイベントとかが無かったせいでそれぞれのイメージが弱くて、淡々とカレンダーだけが進んでいったような。 1月の下旬頃にはもう徐々に警戒ムードが出てきていて2月の下旬頃から無観客競馬になっていきましたから、あらかたもう1年。それがつい先日のような気がするくらい中間の印象が薄い。 そして2021年は東日本大震災から10年の節目の年ともなります。もう10年も経つのか。 2020年は微妙な1年だったという事になるでしょう。2021年はどうなるのでしょうか。新しい年が皆様にとって限りなく良い1年でありますように。そんな事を祈りつつ2020年最後のこのブログをおしまいにしたいと思います。皆様良いお年を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月01日 00時41分59秒
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