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2021年03月04日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 前回に引き続いて2020シーズンの各部門表彰馬に選ばれた馬たちに聞くシリーズです。今回は3歳最優秀馬にして年度代表馬に選ばれたフレッチャビアンカ号について、千葉幸喜調教師にお話をうかがいました。

■フレッチャビアンカ/2020シーズン岩手競馬3歳最優秀馬・年度代表馬

-フレッチャビアンカ号の年度代表馬選出、おめでとうございました
「ダービーグランプリまで勝ってくれましたから、ここまで来たら年度代表馬にも選ばれてほしいと願っていました。選ばれて良かったです」


-昨年の春になりますがフレッチャビアンカが岩手に来た頃、期待はされていたのですが、長い距離になるとどうなのかな?とか、心配もされていた事を覚えています
「正直なところ、想像を上回って強くなってくれましたね。当初は、距離はマイルくらいまでかもというイメージを持っていました。芝の方が良いかも?とも思っていましたしね」


★フレッチャビアンカの転入初戦は昨年3月の準重賞・欧州弥生賞。2着以下に大差をつける圧勝だった


-どんどん強くなっていって、距離もこなしましたね。2000mも問題ないくらいに
「今から思えばダイヤモンドカップで負けた事がフレッチャビアンカの走りを変えたのではないかと。その前のスプリングカップのレースぶりが自分には凄く印象的だったんですよ。位置取りにとらわれず、徐々に徐々にポジションを上げていってそして最後は馬なりで勝ってしまうという走りがね。
 小回りですし、3歳戦はスローな流れにもなりがちですからどうしても先行競馬、前で捌きたい、と思ってしまうわけですけども、脚を溜める競馬の方が良いという事がその2戦で分かったように思いますね」


★ダイヤモンドカップでは宿敵グランコージーに逃げ切りを許す形


★東北優駿ではしかし、そのグランコージーや新勢力ピアノマンを退けて優勝を飾る。なお前走まで手綱を取っていた村上忍騎手が負傷したため、このレースから高松亮騎手がパートナーになった


-そして東北優駿、不来方賞と勝っていくわけですが、夏の休養を挟んでの成長ぶり、成長度合いというのが大きかったように感じました
「そうですね。一段ギアが上がって帰ってきましたからね。それは大きかったですね。見た目の印象はあまり変わらなかったですけれど、騎乗した者の評価が、凄く良くなっていると」




★ダービーグランプリでは3番人気の評価だったが見事な勝利

-ダービーグランプリについては?見事な勝利だったと思いました
「ティーズダンクという馬が来てくれた事でレースの価値が大きく上がったし、自分としては気楽でしたね。
 ティーズダンクは、やはり素晴らしい実績馬じゃないですか。東京ダービーで3着でしたしダービーグランプリの直前には戸塚記念を勝っている。南関のクラシックは勝っていないかもしれないですがその勝ち馬と比較しても遜色ない力を持っている馬。そんな馬が、例えば長期休養明け初戦とかで来たわけではないですからね。
 北海道のコパノリッチマンにしても黒潮盃2着の実績があったわけで、そういう馬たちと戦うとなると、もちろんフレッチャビアンカも調子は良かったですから良い競馬はしてくれるだろうとは思っていましたが、そういう実績馬に勝てなかったとしても、その時は仕方がないな、というくらいの気持ちで。これが“受けて立つ”“なんとしても勝たなきゃいけない”みたいな感じだったらとてもそんな気持ちでは挑めなかったでしょう」


-フレッチャビアンカは岩手で8戦していますが、全体を大きく振り返って見ていただいた時に“フレッチャビアンカはどんな馬でしたか?”と質問すると、どんな答えになるでしょうか?
「とにかく一戦毎に力を付けていった馬ですね。春の印象だと正直岩手のオープンでやれるイメージはなかったです。その頃は馬格もあまりなかったですからそういう先入観を持ってしまったのかもしれませんけども。いずれにせよ当初は、他にもっと強い馬がいるだろうな・・・と。やっぱりグランコージーは2歳戦の印象からも強いと思っていましたからね。
 岩手に来るまでの成績の数字だけを見ると、秋になってダービーグランプリで勝つ馬だとはね、正直なところ思えないじゃないですか。それが本当に期待以上、想像以上の走りをしてくれた。30年以上競馬の世界にいますけども、これくらい変わる馬がいるんだなと改めて思いました」


-走る度に力を付けていったという事ですが、具体的にはどんな部分が良くなっていったのでしょうか?
「とにかく流れに乗れれば、自分のリズムで戦えれば凄い力を発揮する馬になっていきましたね。そして例えば距離にしても、距離が伸びた事があの馬の良さを引き出したのかもしれない。今でも“芝でもやれる”と思っていますよ。いろいろな可能性が、あの馬にはあるのではと感じますね」


-こういう馬が、なんというか調教師冥利に尽きる馬というんでしょうかね
「これだけガラッと変わる、伸びる馬というのはそうそういないですからね。これで南関東で通用するなら、自分たちがこの馬の能力を覚醒させた事にもなるわけですし」


-南関東で、という話が出たところでですが、フレッチャビアンカは現在船橋の川島正一厩舎に移籍していますね。そろそろ南関東初戦を迎えるそうですね
「次回の船橋開催で出走する予定だと聞いています。ダービーグランプリを勝っているとはいえ向こうではそれほど高い評価をされないかもしれないですけども、それを跳ね返すくらいの活躍をしてほしいと思っています」


 お話にも出たようにフレッチャビアンカは桐花賞後に南関東・川崎に移籍しており、この春は南関所属としてスタートする事になっています。自分の立場から見ると移籍してしまったのは残念でもあるのですが、これもお話の中で出たように、南関東でも通用してほしい、良い走りをしてほしいとも思います。
 一番良いのは南関東でもしっかり通用して、そして良いタイミングで岩手に戻ってくれる事ですが、それは果たしてどうなるか。ですがいずれにせよ、岩手の年度代表馬のこれからの活躍に期待しつつ、まずはその初戦を見守りたいですね。





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最終更新日  2021年03月05日 02時14分43秒



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