今日は耳目社山中が担当します。
今週は大井競馬に出勤です。
水曜日のメインレースは第66回大井記念(S1)。
出走表は→こちら
重賞ウイナー9頭、他のメンバーも重賞実績十分!豪華な一戦となりました。
水曜日の大井競馬場にどうぞご注目ください。
今回はゴール前賞典台が工事中
前回は、大型連休初日の船橋競馬場からこのブログを書いていました。
重賞3連戦が行われ、水曜日(5日)のかしわ記念ではカジノフォンテンが優勝。
地元船橋勢、そして地方競馬勢として10年ぶりのかしわ記念制覇となりました。
ソリストサンダーとの争いは凄かったですね。インティも良く追い上げました。
そして、同じ日の8レースではアクシデントがありました。
テレビのニュースなどでも取り上げられたので、ご覧になった方も多いかと思いますが、スタート直後、ジョッキーが落馬し競走中止となった馬がコースを逆走して、最後の直線コースでレース中の馬とすれ違うという出来事。一歩間違えれば大きな事故になるところでした。スタート直後のアクシデントで負傷した木間塚騎手、達城騎手の一日も早い復帰を願っております。
5月5日・船橋競馬8Rの成績は→こちら
(レース映像、パトロールビデオと裁決レポートを見ることができます)
僕が担当した実況を振り返ると。
まずスタート直後の様子を描写していたところ、
隣で実況をサポートしてくれていた百瀬アナから声が聞こえ、
まずホウロクダマの達城騎手が落馬する姿が見えたのでそのことを伝え、
さらに声がかかりマラニーノ(木間塚騎手)の落馬にも気づいて言葉にしつつ、
アクシデントの起きた方向を見続けていると1頭がコースを逆方向に走り出す姿が見えました。
先に落馬したのはマラニーノの方ですが、僕が先に確認できたのがホウロクダマの落馬だったので、そちらの名前を先に呼びました。
これはまずい。何とか順回りに戻ってくれないか…と思いつつレースの実況を続けコースを逆に走る空馬の様子も同時に気にしていました。
レースの方は4コーナーに差し掛かり、空馬も1コーナーから馬群に近づいてきて「空馬が逆走している状況ですが」と一言触れて実況を続けました。
最後の直線コースではすれ違う空馬には触れることなく、先頭集団の様子をゴールイン~ゴール後まで実況し「審議の表示出るかな…?」と思っていましたが、表示が出たのは実況が終わってから。
実況アナウンサーになって20年で初めての経験でしたので、この状況をどう表現したらいいか探りながらの実況でした。こういう事象に出会うと「この実況でよかったのか?もっと良い伝え方があったのではないか」という、後悔に似た感情がこみ上げてきます。
今回はレースの実況をしつつ、普段のレースと違うことが起こっているよ…というのを咄嗟に判断してあのように言葉にしました。
実況に限った話ではありませんが、その瞬間瞬間でよりよい判断ができるように、経験を積んで自分を磨いていかないといけないなと改めて思いました。
そして、このようなアクシデントが再び起きないように願うばかりです。船橋のルーキー木間塚龍馬騎手と達城龍次騎手の1日も早い復帰を待っています!!
<参考>
地方競馬全国協会HP 競走についてのルール
Q&A 競走ルールについて より(→こちら)
Q10競走の不成立は、どのようなときに行われるのですか?
A10 競走の着順確定前に、以下に掲げる事象が認められたとき、開催執務委員長の決定により競走を不成立とします。
1.災害、投石等の妨害行為その他の事由により、競走または競走に係る開催執務委員の職務執行に重大な支障があったとき
2.競走が所定の走路と異なる走路で行われたと認められるとき