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2021年07月29日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 暑い日が続きますねえ。7月に入ってすぐ位の頃は“7月の割には過ごしやすいな”とか思っていたんですが、最近はすっかり真夏の暑さで。それも東北や北海道の方が西日本より暑い・・・みたいな。しばらくは天気予報の気温の所を見ながら一喜一憂する日々・・・。

 さて、先々週という事になる7月18日に行われた二つの2歳新馬戦、櫻田康二調教師の管理馬がいずれもを制したのですが、その二頭とも母馬が岩手で走っていた馬でした。という事で今回は“母仔で岩手で走っていた馬”のお話をしてみたいと思います。

 まずはその2歳新馬戦を勝った2頭から行きましょう。18日の2Rを勝ったホシメグリ。母ファミリーパークはJRA未勝利から岩手に転入して2勝を挙げています。


★ホシメグリ


★ホシメグリの母ファミリーパーク(2015年10月12日盛岡1R優勝時)

 実はホシメグリの半兄になるプティングも岩手でデビューしたのですがこちらは3戦0勝で引退。


 続く3Rを勝ったビーマジカル。母パラダイスフラワーは2006年に盛岡・櫻田浩三厩舎からデビューし、同年のエーデルワイス賞GIIIを制した馬です。

★ビーマジカル


★ビーマジカルの母パラダイスフラワー(2007年4月14日菜の花賞優勝時)

 パラダイスフラワーの仔はほとんどが岩手でデビューしていて最初の産駒エスプレッソは2011年の若駒賞2着など重賞級の活躍を見せました。その後はしかし、重賞を勝つまでの産駒はまだ出ておらず、ビーマジカルには母子重賞制覇の期待もかかります。
 ちなみにパラダイスフラワーは芝特別時代の若鮎賞を勝っているのですが、産駒が芝で勝ったのはこのビーマジカルが初めて。

 そのパラダイスフラワーと3歳牝馬戦線でしのぎを削り合ったのがマツリダワルツなのですが、それについてはあとで。

 “岩手で活躍した馬の仔が岩手の2歳新馬勝ち”はもう一頭。6月20日の水沢3Rを勝ったターントゥクリアもそうですね。
 母ターントゥタイドは2013年6月9日、盛岡芝1000mの新馬戦を勝ち、若鮎賞・はまなす賞をはじめ芝で4勝を挙げました。ちょうどラブバレットの同期、同世代で、若鮎賞でそのラブバレットやライズラインらを破ったのがターントゥタイドなのでした。


★ターントゥクリア


★ターントゥクリアの母ターントゥタイド(中・2014年5月18日はまなす賞優勝時)


 ところで、櫻田康二調教師や故・櫻田浩三調教師の管理馬には“母仔ともに活躍”のパターンが多くて、例えばコミュニティがそうですね。
 2014年の桐花賞、2015年のみちのく大賞典とグランプリ“連覇”を成し遂げたコミュニティの母ミチノクレットは2003年に櫻田浩三厩舎からデビュー。2歳牝馬重賞として行われていた頃の重賞・白菊賞を勝ち、2006年いっぱいまで現役を続けました。
 また、コミュニティの半姉にあたるサンキューレットもJRA未勝利から岩手にやってきて最終的に10勝を挙げています。


★コミュニティ(2015年みちのく大賞典優勝時)


★サンキューレット(2012年10月29日盛岡9R優勝時)


 白菊賞勝ち馬からは自身が活躍しただけでなく仔も活躍した馬が複数出ているのですけれど、一頭挙げるならやはりサイレントエクセルでしょうか。
 板垣吉則騎手(現調教師)とのコンビで牝馬重賞だけでなく牡馬とも互角に渡り合い、2006年のダービーグランプリでは地方馬最先着の3着にも食い込んだ女傑・サイレントエクセル。仔のチャイヤプーンは、デビューは門別でしたが岩手に転じて活躍。母が勝てなかったダービーグランプリを制しました。


★チャイヤプーン(2018年ダービーグランプリ優勝時)


★チャイヤプーンの母サイレントエクセル(2007年青藍賞優勝時)

 サイレントエクセルの仔ではチェンカーンも岩手で走っていますが今のところC級。未勝利で終わった産駒もいて“当たり外れが大きい”ということになるのでしょうが、とはいえチャイヤプーンくらいの馬を出したのなら繁殖牝馬としては“大当たり”の活躍と言っていいのでは。

 2016年のジュニアグランプリを勝ったダズンフラワー。現在も現役として活躍しており芝では未だに手堅いところを見せていますね。
 そのダズンフラワーの母ハッピートークも、ダズンフラワーと同じ菅原右吉厩舎で活躍した馬でした。
 JRA未勝利から2009年9月に岩手にやってきたハッピートーク。翌2010年のフェアリーカップを勝ち、約1年をかけて最下級からオープンまで出世しています。


★ダズンフラワー(2016年ジュニアグランプリ優勝時)


★ダズンフラワーの母ハッピートーク(2010年フェアリーカップ優勝時)


 ダズンフラワーの半妹サンエイフラワーも2~3歳時は重賞戦線で活躍しました。母は盛岡の芝での出走経験がなかったんですが、仔は芝適性の高さを感じさせますよね。母父アグネスデジタルのパワーかも?

 最近岩手で勝った馬からピックアップしていくと、先週のハヤテスプリントを制したソロユニットも挙げておきたいところ。
 母ヒバリエクスプレスは2009年8月2日の盛岡芝1000m新馬戦でデビュー。その時は6着に終わったものの3戦目に初勝利を挙げたところから3連勝。プリンセスカップ2着、翌年のあやめ賞3着などの成績を残しました。


★ソロユニット(2021年ハヤテスプリント優勝時)


★ソロユニットの母ヒバリエクスプレス(2009年10月4日盛岡4R優勝時)

 自身は重賞タイトルなく競走生活を終えたヒバリエクスプレスですが、仔からはソロユニット、その半姉アザワクと重賞勝ち馬を連続で出したのは凄いですね。

 そのヒバリエクスプレスの重賞制覇を二度にわたって阻んだのがダイメイジュエリー。門別でデビューして2歳の冬に岩手に移籍、そこから年をまたいで4連勝。その後は大きなタイトルこそ獲れなかったものの牡馬と互して長く活躍しました。
 そのダイメイジュエリーの仔がオイランドウチュウ。門別→南関→岩手と転戦して岩手で3勝。


★オイランドウチュウ(2020年9月20日盛岡5R優勝時)



★オイランドウチュウの母ダイメイジュエリー(2009年プリンセスカップ優勝時)
この時の2着がヒバリエクスプレス



 さて。こんな感じでやっていると終わらないのでそろそろ〆にかからないと。
 来る8月1日の芝重賞『せきれい賞』。出走予定のロードクエストはJRAの芝重賞3勝、G1にも手が届きかけた実績馬ですよね。ダービー以来の芝2400mに挑むことになりますが、その母がマツリダワルツでした。


★マツリダワルツ(2007年サファイア賞優勝時)

 2歳時にも重賞上位の結果があるのですが、追い込み脚質ということもあってどうしても“穴馬”的存在。しかし3歳になっての牝馬戦線、菜の花賞・留守杯日高賞はパラダイスフラワーの後塵を拝したものの、あやめ賞・ひまわり賞は逆にパラダイスフラワーを破り、その勢いのままダイヤモンドカップ・不来方賞2着、ダービーGP4着。ライバル・パラダイスフラワーとの勢力図を逆転した印象がありました。
 勢いはダートにとどまらず、芝2400mのサファイア賞を勝ち、古馬に挑んだパンジー賞でも“芝2400mのスペシャリスト”サイレントグリーンとタイム差無し2着に。3歳牝馬が古馬のトップクラスと戦って、ですからね。後にJRA新馬勝ち馬を複数送り出したのは、この頃にみせたような底力を備えていたからなのでしょう。

 マツリダワルツの最初の仔・マツリダノブ、ロードクエストの全兄になりますが、同馬もJRA未勝利から岩手に移籍して4勝を挙げました。今はその2頭の全弟になるウィスクが岩手で初勝利を目指しています。


★マツリダノブ(2014年11月3日盛岡1R優勝時)



★ウィスク(2021年6月22日水沢3R出走時)

 ただ、マツリダノブもウィスクも盛岡の芝は走っていませんので、ロードクエストが出走すればお母さん以来の盛岡芝での実戦になります。2年半以上良い成績を残せていないロードクエストですが、母の“ふるさと”で、母が活躍した舞台で戦って、なにかきっかけをつかめたなら・・・と思ったりします。

 いざ探してみたらたくさんの“母も仔も岩手で勝ちました”な馬が見つかったのですがさすがに全部触れるのはできませんでした。
 皆さんも出馬表を見る時、出走馬だけでなく母馬の方も見てみてください。「あれ?この名前、見覚えがあるな・・・」という馬、きっとたくさんいると思いますよ。





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最終更新日  2021年07月29日 17時48分40秒



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