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2024年05月03日
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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。

 「かしわ記念」は今年も、「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当しました。昨年暮れから、GI・JpnIはゲストが加わる形が復活し、ようやく普段のスタジオが戻ってきた感じがします。今回は、同い年の憧れの存在である純烈のリーダー・酒井一圭さんでした。



 「かしわ記念」は相当な雨の中での争いとなり、この日は完全に先行有利の状況。「黒船賞」で迷いなく逃げて、1年ぶりの勝利を手にしたシャマルが、「かしわ記念」でも堂々たる逃げ切りを演じ、悲願のJpnI制覇を叶えました。後日、シャマルの松下調教師に「おめでとうございました!」と伝えた時、「無印でしたやんか!ちゃんと観てましたよ」と笑いながら言われましたが、「黒船賞」を勝った時に「賞金的にかしわ記念に出走できるかが微妙なので、とりあえず今回勝てたことはホッとしています。選ばれれば良いですけど…」と心配していたほどでした。それだけに、「かしわ記念」の勝利は、川須騎手と松下調教師にとって、格別な思いがあったと思います。

 翌日は北海道に戻り、ホッカイドウ競馬の3歳三冠初戦となる​「北斗盃」​を観戦。この日は、YouTubeライブ​「なまちゃき」​の解説を担当し、細江純子さんをゲストに迎えて1日お届けしましたが、こちらも熱い戦いが繰り広げられました。「北斗盃」は、3歳三冠の中で唯一、内回りを使用した戦いです。ストレート部分が、外回りより100m短いので、向正面でも息を入れる暇もなく、上がり3Fは確実に時計を要すレースとなります。となると、先行馬にとって厳しいかといえば、奥行きのある門別競馬場はコーナー部分が長いので、外を回るとかなりのロスを生じるので、差し届かないというケースもあったりと、直線が短いことで騎手も難儀するコース形態です。だからこそ、「三冠の最初で、最大の難関」と言われるのが「北斗盃」です。

 今年のメンバーは牡馬ばかり。3歳牝馬の重賞が新設されたこともあり、性別ではっきりと目指すレースが分かれた感じがあります。オフシーズンに積極的にダートグレード遠征をしたブラックバトラーとパッションクライ、さらにカプセルの3頭が注目されました。それとは別に、内回りの忙しい流れを考慮し、開幕週の​「ネクストスター北日本」​で短距離を意識的に経験させたタイプとして、キタサンヒコボシがいます。様々なローテーションから挑む馬たちの争いは、予想も非常に難しかったというのが正直な感想です。

 レースは、逃げるかと思われたカプセルが行き脚つかず、キタサンヒコボシが引っ張る展開となりました。パッションクライが2番手、懸命に出ムチを入れて前に行くカプセルが何とか3番手に押し上げる形となりましたが、序盤から激しい先行争いとなりました。個人的に採ったレースラップは、

12秒7-11秒7-12秒6-12秒5-12秒9-13秒1-13秒5-14秒2
前半3F37秒0-5F62秒4、上がり3F40秒8

でした。向正面に入って最初のラップが12秒5と、その前のラップより速く、逃げたキタサンヒコボシは辛い展開。これが、オープンで争われる内回りの特徴と言えます。3コーナーでパッションクライが先頭に躍り出ると、手応えよく直線に向きましたが、不器用なタイプに感じていたブラックバトラーが、中団から内目をスルスルと上がっていき、それについていく形で後方にいたミソも進出。最後の1Fが14秒2と掛かる展開の中、ブラックバトラーが直線で先頭に立ち、ミソが襲い掛かる形となりましたが、ブラックバトラーが1馬身差をつけて一冠目を手にしました。




(ブラックバトラー。写真提供:山中博喜氏)

 昨年の「JBC2歳優駿」で大きく立ち遅れながら3着に追い込んだ実力馬が、オフシーズンの遠征で力をつけて、地元の三冠を目指す形で最初の難関を勝利しました。脚質を考えれば当然、外回りで距離が延びる方が力を発揮しやすいので、昨年のベルピットに続くことができるかが焦点となりそうです。もちろん、積極的なレース運びが影響し、「JBC2歳優駿」の時のようにブラックバトラーに交わされたパッションクライも、「しっかり乗り込んで巻き返します」と山口竜一調教師が雪辱を期していたように、大一番に向けて他馬の巻き返しも期待されます。6月13日に行われる「北海優駿」は、さらに熱い戦いが期待できそうです!

 ブラックバトラーの関係者の皆様、おめでとうございました!





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最終更新日  2024年05月20日 09時53分39秒



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