【損・得】バカ売れしてる「変な家」 読むべきか読まざるべきか
売れてますねー「変な家」映画も大ヒットのようです。ここまで売れてたら少しは読んでみようと思います。この小説、勘違いしてましたが、実は立派なミステリだったんですね。単なる変な間取りの家を解説していく本かと思いました。1個1個は独立した奇妙な間取りの家なんですが、すべてのおかしなところを調べていくうちに真相に突き当たる・・という立派な「間取りミステリ小説」とでも言いますでしょうか。とにかく伏線回収まで見事でした。ただ、うーん、ちょっと無理がありすぎるというか、普通のミステリのように感情移入ができないのでラストまで読んでも感動は薄かったのは確かです。でもこの小説が売れるのも若者にウケるのはよくわかります。それは「人間関係の複雑さ」よりも「間取り」というわかりやすい図がいっぱい入ってて読みやすい。とても丁寧に本が編集されてるということですね。普通のミステリ読んでると、あの人なんだけえ?と何度もページを読み返したりすることがありますが、この本はしっかりとページページに間取りや解説が図柄で入っててとても読みやすいです。とてもよく読者のこと(本を読み慣れてない人に向けて)を考えて作られてるなあと思いました。その辺はもっと他の作家さんや本を作ってる方は参考にした方がいいと思います。なので本を読み慣れてない人はぜひ。ミステリとして期待する本好きな人はそう思って買って下さい。アマゾンはこちら変な家