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ステンドグラスが、いよいよ玄関に取り付けられました。 庫裏玄関の改修工事に携わった大工さんは、外から庫裏を見た際の伝統的な景観が崩される事を嫌い、桟の取り外しは、もう少し様子を見てからにしてほしいと意見。 午後の柔らかな光では、桟も気になりませんが、 朝の強い光を受けたところ、あまりにもくっきりと縞々模様に。 元来、禅に派生した文化が、粋を取り込みながら刷新されていった事を思えば、桟を取り外す事に異議は無かろうかと思います。 透き通るような冷たさが心地良かった昨朝は、スイス人で仏教に興味を持つマーセルさん、浄土真宗の住職が、坐禅に。 お披露目も兼ねて、静謐なフレスコバルディのチェンバロ音楽を聴きながら、朝陽射すステンドグラスを見上げ、お粥と梅干しを頂きました。 今後、様々な交流の場を照らし出すことになるでしょう。 また、ステンドグラスと同時に、山本さんの奥様より、寺の全景も含む3枚の絵画を頂きました。 額縁まで手作り。 昨年頂いた絵画2枚や、マルを模したステンドグラスを合わせると、さながら美術館の様相です。 先日、萩・観音院、観音堂の修復落慶式が盛大に執り行われました。 萩八景の一つで、海を見下ろす景観の美しさのみならず、玉江の観音様として、地元漁業関係者の信仰を集めています。 先住職が、およそ5年前に観音堂の傷みを懸念しつつ遷化。兼務住職が、直ぐさま思いを引き継ぎ修復に動きました。 文化財指定は無く、総工費約1億円をどのように捻出するかが課題に。 歴史重視での観光政策に力を注ぐ萩市のみならず、時の萩市出身・官房長官氏の力を借りて、国土交通省に於ける「景観・歴史的環境形成総合支援...事業」の第一号事例として、国より三分の一、市より三分の一、残り三分の一を漁協を中心とした玉江地域で負担するということで、着工に漕ぎ着けました。 しかし、工事着工時期に政権交代となり、事業仕分けに晒され、以後、事業は廃止に。 撤退の危機に遭うも、なんとか国からの補助を継続して受け、工事を完遂することができました。 地域の方々の感慨もひとしお。 法要後、苦労を重ねた兼務住職親子は、何度もの胴上げに湧きました。 かつて、修復に梶を切り始めた際、兼務住職が、「泉さん、まあ、わしのやる事をよ~見ちょれよ!」と、意気込んでいたことが、思い出されます。 半年間、寺に帰っていた弟子が、隣の子どもらに見送られ、また修行に旅立ってからというもの、マル住職とは、毎朝本堂で一緒に読経しています。 はい、きちんと前を向いて! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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