映画「利休にたずねよ」
2013年公開。
山本兼一さんの時代小説「利休にたずねよ」の映画化。
天正19(1591)年、2月28日、茶人・千利休(市川海老蔵)は、聚楽第内の邸に設えた一畳半の茶室で、切腹の日を迎えました。
妻の宗恩(中谷美紀)は、利休の胸の奥には長年秘めた想い人がいるのではと、問いかけます。
利休は否定するのですが、彼の心に影を落とす女性は確かにいたのです。
彼が19歳の時に殺した高麗の美しい女性(クララ)の形見の緑釉の香合を、利休は肌身離さず、持ち続けていました。
映画は、利休の切腹の当日からさかのぼって、利休と関わりのあった人々で語られ、利休の美の根源とは何か~を探る形で描かれます。
千利休の師匠・武野紹鴎役で、十二代目市川團十郎さんが出演されています。
映画の公開前に亡くなられたので、これが最後の親子共演になったそうです。
描かれた映像が繊細で美しい映画でした。