ポンコツボディー
6月9日土曜日・・。 1回目のショータイム・・。 時間は23時頃・・。 いつものように・・「セクシー」と言うナンバーを 踊っていた。 この・・ナンバーには・・4X8・・つまり・ 8小節・・一人で踊る・・(ソロ)がある。 この・・ソロの冒頭部分に・・「アクセルターン」 と言う技がある。 リハーサルの時から納得がいかず・・ 結構ストイックになって、練習していたのだが・・ アイススケートで言う所の、片足踏み切り、片足着地・ 1回転半ジャンプ。シングルトゥーループ・・と言う所か・ (トリプル・・って・・ドンだけ凄いねん・・) 本番が始まってからも・・ 納得はいっていなかったが・・毎日・ 1mmでも高く・・0.1秒でも早く回っていれば・・ 千秋楽までにはできるだろう・・。 と・・思いながら・・飛んでいたのだが・・。 この日・・ 飛び上がる、踏み切りの瞬間か・・着地する瞬間・・ どちらかは解らないが・・右足親指に激痛が走った・・。 着地した次の瞬間・・。 足の親指が、抜けてるような感覚・・。 そして、次のステップに入った瞬間・・。 「ぐきっ!」と言う感覚と共に・・ 元に戻った感覚があった・・。 良くは・・わからないが・・ 「捻挫」か「亜脱臼」か・・? 取り敢えず・・そのままショーで踊り続け・・ 1回目のショー終了後、靴下を脱いで見てみる。 ・・・見た目・・何ともない。 そのまま・・知り合いのお客様を接客。 接客終了と共に・・ バケツに氷水を入れて・・足を突っ込む。 怪我した時には「アイシング」 これ・・ダンサーの基本。 30分、出したり、突っ込んだりして・・ 2回目のショーは、テーピングをして出演。 「痛み」はあるものの・・何とかこなす。 翌日、日曜日は・・のんびり過ごし・・ 月曜日、朝起きてびっくり・・・ 右足が・・左足の2倍に膨らんでいた。 カミサンに見せると・・ 「ここまで晴れたら・・骨じゃないの?」 と・・言われ・・取り敢えず、早朝8時30分に 近所の形成外科へ赴く。 私は・・病院が嫌いだ・・。 まず・・第一に・・ 状況説明と職業を説明するのに困る。 先生:「いつごろ怪我したのですか?」 俺:「土曜日の23時頃です」 先生:「どう言う状況で?」 俺:「ダンサーをしているのですが・・ステージの上で、 ジャンプして着地する時に・・」 先生:「???夜の11時にですか?」 ええーい説明するのが面倒くさい! って・・なってしまう。 レントゲン室に行って、レントゲン撮影。 再び診察室へ・・ 先生がレントゲンを見ながら腕を組んでいる。 先生:「どうやら・・骨には異常はないようですね・・。 親指も、足の甲の所も大丈夫なようです。 親指の付け根の靭帯を損傷しているようですね。 全治3週間~4週間です。」 取り敢えず・・ 骨に異常がなければギブスの必要もない。 ちょっと「ホッ」とする。 先生:「仕事は、いつからですか?」 俺:「今日から・です。1日3回、踊らなければならないので すが・・」 先生:「今日から・・?テーピングして出れるかもしれません が・・この状態で踊ったりしたら・・3ヶ月ぐらい治 るのにかかるかも知れませんよ・・。」 俺:「取り敢えず・・休めないので・・。」 先生:「では・・痛み止めの薬を、多めに出しておきましょう。」 と・・病院を後にする。 帰宅後・・グルグル巻きにされたテーピングを引っぺがす。 こんなんじゃ・・歩くのも大変だ。 貰って来た薬も山ほどある。 何とかなるだろう。 ご丁寧に・・痛み止めの座薬まである。 ありがたいこった。 夕方から・・ダンスの教えに向かう。 言わば・・リハビリ? いや・・・どこまで動かせるか、人体実験だ。 右足の、つま先に力を入れなければ・・ 思ったより動ける。 踵をつければ・・3回でも4回でも回れる。 足も上げられる。 「大丈夫!」 自分に自信を持って・・店に向かった。 ポンコツの体でも・・・ 使い方一つで・・まだまだ使える。 PS 上記のような状況のため・・ 1週間程・・・ 禁酒せざるおえなくなりました・・ ご了承下さいませm(--)m