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カテゴリ:倫敦事情
大根、白菜、キャベツなどの野菜が作り過ぎの為、大量に破棄されている。それは、もったいない。対策を...という報道で、畑の大根がブルドーザーで潰されている様子をTVで観ました。そりゃあ、お百姓さんにはお百姓さんの事情があるし、豊作貧乏で暮らしがなりたたくなったら、もともこもないでしょう。でも、大根がつぶされているのは、切ないですなあ。
私は、イギリスに来てから、大根や白菜がとても好きになりました。何のことはない。あまり食べる機会がなくなったら、ありがたみがわかったわけです。 今時のイギリスのスーパーでは、白菜は簡単に買えます。大きさこそ小さいし、日本のものとは少し違うのですが、そんなことは別にかまわない。ただ、大根となると、もっと難しいです。 スーパーによっては、しょぼくれ大根を切ったものが売られていることもありますが、確実に手に入れようと思うとエスニック系(インド系、中国系、韓国系など)のお店に行かないといけません。日系食糧品には、20cm程の長さ切った萎び大根が、200円以上の値段で売られていたりします。そりゃあ、中華街やインド人街にいけば、比較的水々しい大根もありますが、田舎暮らしなので、そんなものは、ありゃあしません。萎びてたものも、しょぼくれたものも、運よくスーパーに出るのを待つ以外、みかけません。 ですから、都心に出た時に、合わせて2時間ぐらいの帰路を、大根を下げて帰ることになります。荷物がある時は、たとえ大根一本増えただけでも、結構重たいです。お店で、短く切ってもらって袋の中に隠し、オペラハウスに入ったことだってあります。最近は、テロ対策で、ロイヤルオペラの玄関では荷物検査があるので、係の人に大根を見せる羽目になるんです。ちらりと見て、「はい、OKですよ。マダム」と慇懃に言われると、ちょっと、何というか...。^^; いや、オペラ鑑賞にそんなもの持ち込む方がどうかしてるんですけどね。 そうして、やっと持って帰る大根、それが、畑いっぱいブルドーザーで潰されているってのはねえ...農家の皆さんの事情はわかってはいても...。 どこかの業者さんが、大量にタクワンにでもして安く海外に輸出して下さらんでしょうか。できれば、無添加で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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