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『アニー・ホール』 (1977) ANNIE HALL ジャンル ドラマ 製作国 アメリカ 巨匠の歴史 ウディ・アレン 現時、ウッディ・アレン監督は70歳代。 「アニー・ホール」は30年前の作品ということですね。 アレンの代表的作品で、当時ダイアン・キートンのマニッシュなファッションや アレンのプレッピー?なファッションが大流行したとか。 今観てもファッションは古くなく素敵ですね。 ダイアン・キートン若いですね。「恋愛適齢期」では 顔の皺も含めて、綺麗に歳を取ったという感じでした。「アニー~」のほうが垢抜けてない感じですが、、。くすくす笑うアレン作品特有の女を演じていたからでしょうか。 アレンの理屈っぽい話について行こう、馬鹿にされないようにしようと背伸びしてる。やがて、彼女は彼を踏み台?にしていくのだけど。 ウッディ・アレンの編み出した?色んな手法が使われていて、二人の会話に”心の呟き”が入ってきたり、急にアレンが観客に同意を求めたりするようなシーンがあります。 こうした手法は最近は時々観られます。「ハイ・フィデリティ」(ジョン・キューザック主演)でもこの観客への同意を求める手法がとられていましたが、「アニー~」の手法だったんでしょうかも。 他にも アルビー自身が自分の子供時代の家を訪ねて、当時の両親を見ていたり、小学校時代の教室に現われて担任教師と言い合ったり、タイムスリップではないけど過去と現実が交錯(?)します。 スウェーデンのイングマール・ベルイマン監督の影響をアレンが受けているというのは有名な話で、ベルイマンの『野いちご』('59)などにも主人公が過去の幻想に入り込んだり、夢と現実がオーバーラップする風景が多用されているそうです。 (専門用語:トランジション・ショット) 「アニー~」はそれにアレン独特のユーモアと皮肉が加わっています。(80年代のアレンのパートナー、ミア・ファーローとの最後の共演作品、「夫たち、妻たち」では、アレンとファーロー演ずる夫婦が、一緒に「野いちご」を観にいったという思い出話エピソードが出てきます。また「アニー~」の次作の「マンハッタン」には、ヒロインのダイアン・キートンが、初対面のアレンの前でベルイマンをこきおろすというシーンがあるそうです。 アルビー(アレン)は、ニューヨークブルックリン出身のユダヤ人で漫談家。病気と死を恐れ、生きることは苦悩であると常に考えている。アニーに最後通告を受ける時も それを手厳しく一刀両断されている。 アレン作品の主人公は、そんな人物が殆どで、そうした神経症気味な主人公らはアレンの分身?。それでいて「人生は楽しめばそれでいい」、という簡単なメッセージをくれています。 理屈をこね回し皮肉屋で神経質な中に、”人生は前向きに”と言ってるようです。 「アニー~」は、アルビーとアニーという、ニューヨークの男女の 出会って、愛し合って、そして別れるという単純な話だけど 、やっぱり人生って 生きてるって 素晴らしいってことを言ってるんだろうな。 ふたりが昔を懐かしみあう時流れるのは、歌手志望だったアニーがクラブのオーディションで唄った"SeemsLike Old Times"(「昔みたい)。 ●アレンは、自身もクラリネットをプレイするジャズマニアだが「アニー~」では音楽殆ど使われていません。音楽にこだわりがある監督にしては変わった作品でしたね。 公私共にハパートナーだった ダイアン・キートン(70年代)とミア・ファーロ(80年代)。ミアとの間の子は幼くしてまもなく大学進学した超天才児。天才の子は天才ということかな? ●クリストファー・ウォーケンがめっちゃ若いです。この作品後「ディア・ハンター」で一躍 美しくも強い役で脚光を浴び助演男優賞を受賞でいてます。 シガニー・ウィーバーも、ラストでチラッと端役で出ていて、コレがデビューだったのですね。 この作品後事実上のデビューは「エイリアン」シリーズの代名詞ともなる女戦士でブレイクしました。 若手を発掘するのも、また上手な監督と知られています。 ●ハリウッド嫌いで有名で アカデミー授賞式にはまず顔を出さないですが、ノミネートはワイルダー監督の11回を塗り替えて以来 記録更新中とのこと。911事件の翌年哀悼の意を込めてアカデミー賞に出席して、関係者を驚かせた。 監督: ウディ・アレン Woody Allen 製作: チャールズ・H・ジョフィ Charles H. Joffe 製作総指揮: ロバート・グリーンハット Robert Greenhut 脚本: ウディ・アレン Woody Allen マーシャル・ブリックマン Marshall Brickman 撮影: ゴードン・ウィリス Gordon Willis 出演: ウディ・アレン Woody Allen アルビー・シンガー ダイアン・キートン Diane Keaton アニー・ホール トニー・ロバーツ Tony Roberts ロブ ポール・サイモン Paul Simon キャロル・ケイン Carol Kane シェリー・デュヴァル Shelley Duvall クリストファー・ウォーケン Christopher Walken コリーン・デューハースト Colleen Dewhurst ジャネット・マーゴリン Janet Margolin ビヴァリー・ダンジェロ Beverly D'Angelo シェリー・ハック Shelley Hack シガーニー・ウィーヴァー Sigourney Weaver ジェフ・ゴールドブラム Jeff Goldblum ニューヨークを舞台に、都会に生きる男女の恋と別れをペーソスと笑いで綴るアレンの傑作ラブ・ストーリー。うだつの上がらないスタンダップ・コメディアン、アルビー(W・アレン)は、知り合った美女アニー(D・キートン)と意気投合して同棲生活を始めるが、うまくいくのは最初だけ。次第に相手のイヤなところが気になり出した二人の間には見えない溝ができ上がっていた。そしてアニーの前に現れた人気歌手のカリフォルニアへの誘いが二人の仲にピリオドを打つ決定的なものとなった……。心の声を字幕で流してみたり、いきなり本筋と関係ない人物が現れたりと、ユニークな手法も尽きないが、根底にあるのはアレンのしっかりとしたタッチ。タイトル・ロールを演じるD・キートンが主演女優賞に輝いた他、アカデミーでは作品・監督・脚本賞を受賞している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月09日 22時16分41秒
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