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カテゴリ:読んだ本
「オロロ畑でつかまえて」 につづく 萩原浩作品。
「明日の記憶」(読んでいないけど)とはだいぶイメージが違うのでびっくり。 おもしろかった。 --- 弱小広告代理店のユニバーサル広告社にもちこまれたのは、なんと暴力団のイメージアップ戦略。 断りたいけど断れない・・・社運をかけてとりくむ杉山たち。 そんな杉山のもとに別れた妻のもとに引き取られた娘がやってくる。 ヤクザとの仕事、娘との生活。 そして・・・ ---- 広告をつくりあげていく過程も面白いけど、杉山が娘と過ごす日々で見つけた、父としての自分、元妻への思い、別れと再生の物語が良かった。 後書きで、書評家が、萩原浩は「ユーモア作家」ではなく、ユーモラスな作風なのである。と称している。そしてそれが物語の奥底にあるテーマを、読み手の心に刻みこむための「秘伝のタレ」なのだと称している。まさにそんなかんじ。軽い文体の中に、大切なものをさらりと仕込ませてある。 映画化されたら面白そう!そんな小説でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.22 08:37:24
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