デパートバカの生活

先週金曜深夜、笹塚にいる友人Ｆ田くんが、
年越し、友人と遊んでいて紅白をみておらず、
今頃Ｆ田宅で紅白鑑賞会。

Ｆ田くんは、一般人より多くの演劇、映画、本に接している為、
音楽にも造詣があり、歌を大事にした今回の紅白を快く鑑賞している。
いや、むしろ、伝説となったコブクロの口上、
ドリカムの熱唱に、涙を流すのを必死で堪えていたようだ。
深夜12時30分から4時間半、あっというまで、
音楽っていいなぁ、紅白っていいなぁと感じた時間だった。


で、ある日。
世田谷に住む燻り作家中川氏が、
年越しは姫路の雀荘「ピーチ君」で年越し麻雀をしていて紅白をみておらず、
中川宅で紅白鑑賞会。

だが、開始1時間で中川氏熟睡。
解説しようにも、眠っているのか観ているのかわからず、
確認しようと思い、20分おきにわざとお菓子の袋をカサカサ音立てたり、
焼酎の瓶を机の角に当てて音を立てるんだけど、
起きているようで、
「ガサガサガサガサうっさいなぁ、うっとおしいねんボケっ！」と
説教されてしまう。

解説の文句も用意してたんだけど…言うのが怖い。

最後には、
「お前が紅白をここまで魅力で語る理由がわからん」
「鶴瓶も、笑っていいともの鶴瓶と変わらんやないかい」
「今、紅白よりも昔のパペポの鶴瓶のＶＴＲが見たい」と逆ギレされちゃった。

半分以上寝ていて、「今回の紅白は記憶にないわ」との事。
で、中川氏いわく「今回の紅白はおもろないから76点や！」との事。

ただ、中川氏が絶賛した、前回（06年・57回）の紅白の鑑賞会の
感想のメモを見ると、
「今回の紅白は76点！なかなかええがな」と書いてある。

なんと適当！

76っていう数字が好きなだけなのか？

まぁ、この独自の目線が中川氏の凄いところなんだけど、
なによりも反抗せず、紅白の魅力をきちんと語れない自分が悔しい。

それ以来、1日10回、すでに100回以上見ていた紅白を、
ぱったり見なくなっちゃった…。

いつかリベンジを。

で、その後見た、ピーチ君がある街の壮絶な祭り「灘のけんか祭り」の
ＤＶＤを観て、カルチャーショックを受けてしまった。
兵庫県警が公式で、一歩間違えば死者が出る危険なイベントと指定している、
報道も怖がってテレビで取材されない、
門外不出の祭りの映像…。
観てはいけないものを観た感じ。

美女を乗せた馬が大通りを闊歩する、
我が故郷・宮崎市の祭り「シャンシャン馬」が薄っぺらに見える。

よっぽど紅白よりもインパクトが…
いや、それはそれ、これはこれです。