映像と音のブログ dendosi

2012/03/27(火)18:43

シャープがついに台湾企業の傘下に? でここはどうするの

今日、シャープは記者発表会で台湾ホンファイ(鴻海)に株を売却することにしたと公表した。 10%も売却しホンファイが筆頭株主になるそうだが、株売却金を企業活動費として使用するという。 それだけシャープの台所が厳しいことをうかがわせるが、また堺の液晶新工場が荷物になっていることを物語る。 この工場で生産される液晶パネルを最大で50%ホンファイが入手、それを世界の液晶テレビメーカー製品に使うとする。 こうした仕組みとしないと境工場の稼働率が上がらず、いつまでも赤字体質から抜けられないという危機感があったわけだ。 ホンファイは中国に大規模なEMS工場を持っており、良く知られているのはアップル製品の大量生産をこなしていること。 iPhoneもiPadもすべてホンファイは作っているのである。 むろん工場で働く人材は中国人であり、工場地域は一大都市を形成しているとも。 いずれにしてもシャープはこの資本提携で工場の赤字垂れ流し体質を脱する目処が立った。 堺工場の稼働率を上げれば売り上げにつながり収入の道が開けるからである。 で先にも書いたことがあるが、マスコミでパイオニアをどうするという話があったがこれはどうするのかが気になるところ。 資金面で苦しいことが露呈した以上、今後パイオニアへの出資金の処置が問われよう。 本体が他から資金をかき集めている現状でパイオニア出資金をそのまま放っても置けないだろう。 これが一連のドミノ倒しではないが、パイオニアにとっても気になってしょうがないだろう。 さらに気になるのは他の液晶テレビメーカーの動向でもある。 国内で他に大規模な液晶パネル工場を抱えるところはパナソニック。 ここもプラズマ工場の一部生産停止ほか、姫路液晶工場をどうするかが問われるのだ。 茂原工場は国の産業機構が支援するジャパンディスプレイに売却することが決まっているが、姫路の処置がまだだったと思う。 韓国、中国、台湾の大規模パネル工場が稼動中で、国内パネルはコストで負ける。そのため速やかな対処法が求められているのだ。 今回、このシャープの思い切った手段と動向を見てパナソニックの打つ手が注目されるところとなった。 同社も本当なら、このような工場設備の売却で抜本的な対策を講じたいと考えていたのではないだろうか? と思うのである。

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