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2024.10.08
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都内にキャンパスを抱えていた名門大学などが競って郊外へ出て行ったのはもうかなり前のこと。
あのバブル時期に起きた現象ではなかったろうか、都内地上げではないが、不動産価値が高くなり郊外キャンパスを作る資金も得られたから。

いわゆるだ大学バブル時代であった、入学する学生らも地方から出てくる人に人気があったことも背景にある。
都内のようなせせこましいところより、緑と空気のおいしい郊外キャンパスの方が住み心地が良いとして。
生活費を負担する家庭も収入が増えていたこともあり、一人アパート生活でも認める雰囲気があった。
社会人はバブルで収入増、給与がどんどん上がっていたから、子供が大学へ行く、それも郊外キャンパスでなら安心と大いに勧めたこともあろう。

しかしその後はバブル崩壊である、企業も困窮するがサラリーマン収入も増えるどころはマイナス、下手をすると解雇が待っていた。
こうなると郊外キャンパスを持っている余裕が大学にもなくなって行く、徐々に本学部を都内に戻す動きに変わって行ったのは時代の流れ。

それがいまやあっという間に超不景気に大学が見舞われている、大きな要因は少子化、さらにサラリーマンの職場環境の激変。
大手企業だけは収入増が見込まれるようだが、中小企業のサラリーマンは子供の学資を払う能力が細って行く。
賃金アップどころか会社の存続も危ういという中小は多くなったから、学生は親のすねをかじることができなくなりつつある。

その現象を端的に表すのが地方からの関東志向が消えつつあるということ、すねもかじれなければ仕送りは一切なしの苦学生の誕生である。
中部圏から関東大学へという流れもあるときから減少に転じる、もっと近場の大学へ、通える学校へと。
少なくとも関東志向より関西志向の方が強くなったのはこの数年前から、アパート生活してまで関東の大学に行かなくても、と学生の考えが変わったのだ。

こうなると入学生は即座にアルバイトがないと生活できなくなるから、郊外キャンパスより都内キャンパスの方が好ましいことに。
大学側も地方からの応募が減少していることを自覚しているのではないだろうか、これを補うのが関東地区の学生ら、家から通える学生が増えていると。
郊外の家に帰る前に、授業後のバイトができる都内キャンパス、それも繁華街に近い方が好ましいことになる。

現状で言えばバイト料の差が郊外と都内ではかなり大きいと思われる、だから就学生からキャンパスを都内に戻してという声が強まってもおかしくないのだ。
名門大学なら都内の土地は捨てていないだろうから新しい校舎を建てることも可能だろう、難しいのは新興大学、それも資金繰りで条件の良かった郊外へ作った大学ほど危機に見舞われている。

少子化で応募者が減少しているところにキャンパスが郊外と言うのが大きなハンディとなってきたからこれは大変となっているのでは。
地方から呼び集められる学生は期待できない、関東地区の学生も都内志向だとなるのだからもはや存続危機である。

それにコロナ禍で学習したのがテレワークと言う事情、キャンパスも大規模が不要、都内某所でテレワーク授業とゼミ、気軽な大学運営が流行する兆しも分かるのだ。
もう早々に郊外キャンパスを見直した方が良い、ここに敏感に的を当てられる大学だけが生き残れるかも知れないのである。





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最終更新日  2024.10.08 15:00:10
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