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報道されたメーカーはトヨタ系の紡績会社(トヨタ紡績)である、主な生産物は自動車用シート。 ここはトヨタ発祥の事業所であり、名門中の名門企業である、紡績機械の開発を担ったグループの躍進に貢献した。 創業者がこの空き地で自動車研究に取り組んだ話は有名である。 今回のニュースは映像技術を駆使したアイデアものだ、小型バスを使用した旅行運行の時、観光地近くでその場所の案内をすべての窓を使って流すという仕組みの開発。 窓に動画映像を流すのだから何らかの映像反射技術を開発しないと行けない、例えばシャープが開発した透明液晶スクリーンか、他が開発した同じく有機ELの透明スクリーンとかの利用。 常はガラスの機能そのままで映像描写時だけ半透明スクリーン化できる特殊な窓にするなど、少し機転の利いた技術を必要とする。 もっとも以前タクシーがプロジェクションマッピングを使用した広告表示のできる技術開発があったが、プロジェクターを使用しても可能である。 トヨタ紡績には自社開発でそのようなディスプレイ技術があると思えないから、どこかの映像メーカーが協力したと見る。 いわゆる協業化、映像制作そのものは手慣れたコンテンツ屋さんに製作依頼吸えば良いからともかく小型バスの改造が紡績陣のすべきところだろう。 車両に名前を付けたそうで「MOOX-RIDE」(ムークスライド)というそうだ、キモはバスが移動中どこを走っているかを認識し、それに関する映像を流すこと。 GPS機能を活用する言っているが、その位置を認識後、そこが観光地なら最適な見どころ案内などを映すようにする。 昔で言えばバスガイドさんを動画映像に置き換え、ガイドさんを使わなくても効果を上げるようすることにある。 いまのところは試作モデルを公開する段階というが、先行きはシステム搭載バスをそっくり販売する狙いとか。 主な相手先は自治体、観光バス会社、観光業社、などという。 すべての窓を一斉に映像表示する方が効果があるか、一定の箇所だけ映像表示するか、この辺は試験的導入で得られた反響で工夫を施すだろう。 走行中だと野外の風景を楽しみたい要望も大きいと思うから、反対車線側の窓だけ映像表示にしても良いかも知れない。 日中の日向、太陽光が強い中を走る機会が多いとなれば、プロジェクターより液晶や有機ELパネルの方が都合がよいかも知れない。 これも実験を繰り返すことで分かってくるだろう、むろん夜間はどちらもほとんど問題を起こさないだろう。 観光バス事業など人不足でガイドさん不足に見舞われていると思うが、バス会社より規模の小さな中小旅行会社への売り込みを考えているかもしれない。 その方がインバウンド需要に適しているだろうし、そういう小団体専用小型バスをターゲットの方が稼働実績も上がるだろうから。 窓の構造、性能ほか、映像機器や電源機器、再生プレーヤー、テレビBS受信機器、など電気系の機器開発からシステム開発とすべきことはたくさんあると見受ける。 ちょっと見には簡単そうに見えるが、その実かなりノウハウを要するように思うがどうだろうか。 新規事業の取り組みは切実な思いを感じるが、ここは専用部隊に組み込まれた社員のみなさんの活躍に期待したいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.11.23 07:00:11
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