軽BEVの経済度はどうなの、調べると補助金で何とか魅力維持できる
衰退傾向にあるBEVの中で国内は軽BEVが快走しているように見受けられる、車両価格をさておいても。これに比べ小型車や普通車のBEVは欧州モデル意外にはそれほど関心を集めているようには見えない。理由は世界で指摘されていること以外にプラスされるのが充電ステーションの不備、それに車両価格だろう。車両価格にしてみれば軽BEVは政府補助金を利用すれば軽自動車よりわずかに高いだけに、補助金なしでも軽の高級車価格に並び負担は少なく人気の一端できる。しかし今一度振り返ると車体は軽枠内にあるもの、重いバッテリー搭載させ重量がバッテリー負担になると思うと素直に割り切れないところが残る。車体を流用してコストを抑えたといえども高額な軽自動車になるわけで、だったらEV向け専用デザインを採用しても良いと思えるのだ。もっとも最近の軽自動車は装備が豪華だし安全装備の負担が増し価格を押し上げる、最高価格などもうすぐ300万円に突破しそうな具合だ。そこで軽BEVが経済的かどうか、家族の日常の足として経済的かなど他の軽と小型車を引き合いにし考えてみた。ライバルは人気のN-BoX、アクア、BEVはサクラとした、車両価格は意外にも補助金利用ではほぼ横並びになる。モデルによるが少し高額になるのが意外かも知れないがN-Box、カスタムの中心ゾーンは230万円ほどだ、なおアクアはHV専用モデルだが、これも中心ゾーンで210万円である。仮に政府補助金を使わなければサクラが当然一番高く254万円である、いかにバッテリー分が高くなるかである。車両を手に入れた後の負担はエネルギー代になる、ガソリン代か電気代の比較だ、エンジン車は燃費で、EVは電気代で比較する。リッター何キロ走るか、1kWで何キロ走るか、これでエネルギー代が計算できる、当然エンジン車はHVの方が有利だ。N-Boxはリッター20キロほど、アクアは30キロほど、サクラは1kWで約8キロ走るとされこれで計算する。ガソリン代はリッター160円で、電気代は1kW30円で計算してみた、なお仮に通勤に使わない家事手伝いの買い物用として年間走行距離を5000キロとしてみた。結果はN-Boxが40,000円、アクアが27,000円、サクラが18,750円であった、値上がり分を見込んでもBEVが有利なことが示された。これで如何に燃費が重要な指針になるかが良くわかる、仮に5000キロは通勤に使えば1か月の走行距離になるかも知れないし。純粋に通勤用としてみればサクラを使わない手はないのである、年間にすればアクア比でも10万円以上、N-Boxでは23万円ほど差が付いてくる(この場合の走行距離は6万キロ、これはないか)。通勤用とし1週間5日通勤、行帰り30キロとすれば、月700キロ程だから5000キロは大げさだった。それで軽BEVの優位性は分かるが、要は当たり前だが走行距離が長いほどエネルギー代の差が大きくなるということ。いうなれば毎日の通勤用ならサクラが良いし、買い物程度で使うならHVがもっとも合理的かなである。それでも言えるのは軽自動車が200万円以上することの合理性が見つからないこと、自動車税だけを拠り所にするしかないかと。こうしてみると、車両の魅力と安全性を合わせて考慮すれば、小型車アクアが一番合理性を備えていることも良くわかる。それに、運転のしやすさ、車の税金、車庫代、エネルギー代、これらを総合的に考えて選ぶことだとも言えるのであった。それで軽BEV、もう少しバッテリー代を抑えられれば十分以上の競争力を発揮することも見えるのであった。いわゆる交換式バッテリーに変われば爆発的な需要が起こせるのでは、これを確信するのである。