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「せつぶんかい」ではなく「せつぶんえ」。「独楽な彼」夫妻に誘われて、成田山新勝寺へと出掛けた。この日に蒔かれるものは「剣守り」365体、「大豆」860?、「殻付落花生」400?、という量である。そしてそれを蒔く人は、横綱朝青龍を始め、年男の面々(年男と言っても、NHK大河ドラマ出演の女性の姿もある)。
普段テレビで観るように、舞台の上から袴姿の力士が豆まきをして、その下に集まった一般大衆がキャーキャー言いながら、それを取りあう宴がすぐに始まると思いきや、入場した力士や年男たちは、一同で写真撮影を済ませると、早々に本堂の中へ引っ込んでしまった。そして、中でお経を読み上げる僧侶の声が辺りに響き渡る。我々は、それをじっと聞いて、彼らが再び姿を現すのを待つ訳であるが、何やら長い棒とメガホンを持った成田警察署による警備が異様に物々しく、私は天安門広場にいるような錯覚に陥った。彼らは終始、舞台の上から厳しい表情であたりを睨み、その指示で、舞台下に配置された警官が、暴れ?く人の両脇を抱えながら外へ連れ出している。「肩車は危険ですからしないでください!」「ママ~、見えないよ~、ママ~」メガホンで怒鳴る鬼警官の声と、号泣し続ける子供の声。なっ、なんなんだ、福の到来とは縁遠そうな、この騒然とした空気は…? やがて、そんな緊張感あふれる空気に救いの手を差し伸べるかのように、ニンマリ笑顔の力士たちが登場。場内アナウス「すべての配置が整いましたら、豆が蒔かれます」。おちゃめな力士がちょこっと豆を蒔いて見せた瞬間「まだ豆をまかないでください!!」 「福はーうち!」「袋状のものを広げないでください!」「福はーうち!」「押し合わないでください!」「福はーうち!」「下に落ちた豆は拾わないでください!」「福はーうち!」「横の人を殴らないでくださいー!キー!!」とまで言ったかは知りませんが、今年一年分怒鳴られたような気分でした。きっと今年はもう怒鳴られることはないでしょう。 ちなみに私はひとつ豆袋をキャッチできました(後で友人の奥さまに差し上げましたが)。これまた異様に帽子着用率が高かった中、私は素手で挑みましたが、全体的に年齢層が高く、身長が私よりもだいぶ低い人が多かったのが勝因だと思います。「福はーうち!」今年は幸運をキャッチしますゼ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月05日 03時22分25秒
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