事の発端は昨年の大晦日だろうか。特にいつもと変わらず、大掃除などもせずに迎えてしまった大晦日であったが、いつものように突然火がついてしまった。これと言ったら、トコトンまでやってしまわなければならない性格というのか。事件はそんな状況の中で起こった。この日、家のお風呂場とトイレは「カビキラー」と「激落ちくん」で、徹底的に洗浄される運命に。トイレタンクの蓋なんかもしっかり外されて、陰に潜んだ汚れも許さない…。と、その時「カビキラー」で、ヌルリと滑りやすくなった陶器製の蓋(フタ)が、まるで強烈な塩素の臭いに息を吹き返した鮒(フナ)の如く、私の手をスルリと擦り抜け、便器の海めがけて脱出を企てた!!(およげ!たいやきくんか?)次の瞬間「ゴロッ、ガラガラッ!!」と、派手な破砕音が…。そう、大晦日にして、私は便器の1/4を欠損する事故を起こし「自宅で用すら足せない正月」を迎えることに…。試しに流してみたが、勢いよく手前に向かって水が飛び出してくる。時期も時期だが、引っ越しの際の原状復帰に掛かる費用などを考えると頭が痛いし、いまどきエアコンに次いでトイレまで使えない生活ってどうよ?と少し落ち込んだが、妙案を思いつくまでに時間は掛からなかった。いまどき正月だからって休んだりしない東急ハンズへ出向いて、エポキシ系接着剤を購入。「大家さんに言って、交換修理を頼みなよ」という周囲の声をよそに、ひとり修復に取り掛かった。割れた破片をパズルのように組み立てながら、元の丸いカタチを構成してゆく。一度に済ませようと思うとすぐに崩れてしまうので、周囲から徐々に固めていって、完成したのは1週間後であった。自分で言うのも何だが、クオリティはアントニオ・ガウディの作品のようだ。芸術的な薫りがする出来栄えだ。
あぁ、今日の日記に書こうと思ったのは、このことではなかった。そう、今日私はクルマをぶつけてしまったのだ!これまた自分で言うのも何だが、運転は結構得意な方(そう言って油断するからこうなるのだろうが…)。5mを超すBMW745iの巨体も苦にならない(車種を言うと「ザマァみろ」と同情されないかも知れないが…)。千駄ケ谷にある「オーガニックコットン」を扱う会社へ向かう途中、行き過ぎてUターンをすべく入った裏道でバックをしたところ、センサーが付いているにもかかわらず「ドンッ!」と支柱に衝突した。「ふぅ(汗)」。早速降りて確認してみたが、結構な衝撃だった割にはバンパーの厚みの範囲で衝撃を受け止めている。テールランプにはまったく影響が出ていない。バンパーに支柱が当たった痕と一度たわんだ痕があるものの、頑丈な作りと形状記憶素材のお陰で、よく見なければ気がつかない程度である。とは言え、ディーラーに持ち込んで診断してもらったところ、きちんと直せば結構な額である。やれやれ。オービスに撮られていた速度超過(51km/hオーバーだって…)の通知ハガキが、つい先日届いたばかりだというのに。ウチのボスのクルマが、つい先週トラックに追突されたばかりだというのに。先週、何かと勘の良い同僚が言っていた「私たち今月クルマ運悪いかもね」が現実のものとなっている。人生、色々試練を与えられて、なかなか楽しませてくれるものですね。「他人に迷惑が掛かっていないだけでも良かったのでは?」「きっとクルマが身代わりになってくれているのでは?」周囲がそう言ってくれているうちに、しばらく大人しくしてようか。いや、あえてそう決意しなくても、来月からメンテーのヨテー。どうぞ助手席に乗せてください。運転大好きなのに。しゅん。。
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