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和洋の美術文化観察団

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Dec 24, 2006
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カテゴリ:雅楽・能・文楽
国立劇場にて千秋楽でした。
雅楽に「千秋楽」という曲がありますが、
最後に演奏する曲なので最終日という意味に転じたと
言われはいくつかあります。

演目は「初段」「2段目」でした。

義経は活躍したのもかかわらず、
兄・頼朝の反逆者として追われる身となります。
天下を狙う藤原朝方の策略です。

朝方後白河法皇から賜った、と嘘をついて
「初音の鼓」義経に与えます。

これは鼓を「打て」= 頼朝を「討て」という意味でした。

憎めない武蔵坊弁慶の誤解もあり、頼朝は都を落ちることになります。

そこへ静御前が頼朝を追いかけてきますが、
義経を討つために来た者に見つかります。
鼓の皮が親なのだという、狐の子供が佐藤忠信に化け
静御前は助けられます。

頼朝達が出船を待っていると、平知盛に見つかり戦います。
安徳天皇(幼帝)典侍局は平知盛が破れたのを知り、入水しようとします。

ところが義経たちに抱き止められてしまいます。

知盛安徳天皇の身を案じぼろぼろになりながら戻り
怨み狂います。

それを見て安徳天皇
「今またわれを助けしは義経が情け、仇に思うな」
ねぎらいの言葉をかけます。

義経も「帝を守護すると約束する」と言います。

それを聞いた知盛は怨みもなくなり、
覚悟を決め自ら体に碇綱をつけ、海へ投じます。


見どころ満載な演目でした。
特に狐が佐藤忠信に化けている場面、知盛の最後が印象的だと思います。

知盛が怨み狂い、安徳天皇のお言葉で我に返り海へ投じた姿は
時代に翻弄されたが故のもどかしい最後でした。

知盛が覚悟を決めて真っ逆さまに落ちていく人形の芝居に
思わず涙ぐんでしまいました・・・







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Last updated  Dec 24, 2006 09:26:19 PM
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