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Gratify My Desire + Dread Loneliness

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みか★みき

みか★みき

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2005/07/03
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カテゴリ:その日の出来事

前日の夜になって

例のCEO

ミセスMから直接連絡があり

待ち合わせの場所・時間を伺った

その際

ミセスMからリクエストがひとつ

「ぜひ、お着物を着てきて頂戴」

着物? 

お見合い?


慌ててタウンページを引っ張り出し

近所の小さな美容院に予約をし

たんすから夏物の着物と帯を探し出し

ロフトからつるして

0時を回った頃

ようやく眠りについた


「お見合い?それともお仕事?」

美容院の奥さまに聞かれたが

お仕事って

つまり夜のお仕事?

めっそうもない

私にはそんな気品ある色気はない

しっかりと 和 の髪型にしていただき

着付けは自分でするつもりだったが

奥さまのお母さまが

「いいわよ、お金はいらないから」

と着付けをしてくださった

「お若いのに和装がとてもお似合いよ」

「額がとても綺麗な形ね」

「首が長いからうなじもすっとしているわね」

「なんて綺麗な歯並びなんでしょう」

と商売上手なお二人


でも

私は若くはない

自分の年齢に不満はないが

振袖はもう着れない歳だ

卵型の額は昔から褒められていたが

仕事柄

長年アップにしているので

なんだか後退している気がする

うなじと歯並びって

他に褒めるところがないときに褒める
 
そう言われたことがある

嬉しいんだか

悲しいんだか

複雑な気持ちで美容院を出た


ミセスMが用意してくださった

ハイヤーに乗って

待ち合わせのお店へと向った

タクシーだって勿体無いと思う私が

ハイヤーに乗って

和装できめて

物価の高い街の

名の知れた料亭へと行く

自分の日常とは

かけ離れた世界に

なんだか背中がムズっとする

居心地の悪さを感じた


お部屋に通され

彼らの到着を待った

しばらくして

縁側の先のあたりから

ミセスMの声がした

それに答える男性の声

(これがアンディの声なのね)

先導するお店の方の手が

ふすまにかかった瞬間

私の背筋は

ものさしでも入っているかのように

まっすぐに伸びきった






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Last updated  2005/07/03 10:26:29 PM
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