升沢(スキー登山)
升沢小屋まで行こうと計画して大和町の升沢へ。旗坂キャンプ場を目指してジムニーを走らせる。例年よりも雪が少ない。2年前に捜索のために何度も通った旗坂キャンプ場への道。久々に来たせいか、記憶があいまいになっているせいか、雪が少ないせいか、景色を忘れてしまっている。「こんなに遠かったかな」やっとという感じで内水面試験場の到着。もう何台か止まっていて、先約がいるようだ。荷物を車から降ろして、いつものようにスキー登山の準備を進める。旗坂キャンプ場の横を過ぎて、旗坂平へ向かう尾根を登る。旗坂平で単独行の方とすれ違う。腕にGPSをつけている。一言二言話を交わし別れる。昨日はこのあたりに泊まったそうだ。ブナの森の中はとても静かだ。森に太陽の日差しが差し込めばきらきらとまぶしい。ぬくもりを感じる。鳴清水を過ぎたところで、先行していたグループに追いつき道を譲ってもらったその方の顔を見てお互いにびっくり。なんと知り合いだった。「どうぞゆっくり。私たちはここで湯谷地を経由して升沢小屋へ行きますので」そういってそれぞれの行き先へ。湯谷地へ向け花染尾根のコルをめがけてトラバース。そのまま千本松山の尾根をめがけトラバース。湯谷地に滑り降りようと思ったが、時間が遅くなったのでそのまま千本松山を経由して山光の宮へ。多分、三光とは星・月・太陽じゃなかったっけ。ここでも別の単独行の方と出会う。「結構単独行も多いもんなんだな」単独行の方に別れを告げて夏路のある尾根を滑り降りる。雪が少ないせいか、ルート的なものなのか、ヤブっぽい。藪がうるさい。雪も重く滑りにくい。それでも何とか自分のすべりを保ちつつ滑り降りる。妻は苦労しているようだ。まあそれでも何とか滑り降り、再び内水面試験場へ帰ってきた。車に戻ってきたら、先に下りたと思っていた知り合いの方が下山してきた。「どこへ行かれていたんですか?」「いいところ!」ということで、お互いたどったルートを教えあい情報交換。「ここのバーンは良いんだよ!」というところを教えていただき彼らにお礼を言って別れた。“今度は教えていただいたバーンを滑ろう!”とまた升沢に来る課題を見つけて今日の山行は終了した。