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「ママー 見て たんぽぽの綿毛だよー」
走ったから 手の中でたった一つだけになった綿毛を見て まいちゃんはびっくり 「どこいった?」 「まいちゃんのお陰で 空に飛べたから 綿毛はきっと喜んでるよ」 「じゃあ これも飛ばしてあげようか?ママのなくなっても いい?」 まいちゃんが 小さな口を きゅっとすぼめて ふぅー と息を吹きかける すると綿毛は 仲間の後を追うように ふわぁ~と飛んでいった 綿毛に手を振るまいちゃんの背中を そっとママがなでていた まいちゃんの口からもれる 苦しそうな息は 北風のように ヒューヒューと鳴っていた 「綿毛は どこいくの?」 「ゆっくり地面に落ちて またたんぽぽ咲かすのよ」 「ふーん えらいね お仕事してるね」 ママは嬉しそうに笑って まいちゃんを抱き上げた 飛んでいった綿毛が ふぁ~とぼくの横にまいおりた きっとまた まいちゃんに飛ばしてもらいたかったのだろう 地面に落ちた綿毛を 少し匂って「がんばれ」とはげました 「ジョン おやつだよ」 ママに抱かれたまいちゃんが ぼくを呼んだ えくぼをつくった まいちゃんの笑顔はとっても可愛いかった ママの嬉しい気持ちが ぼくにも伝わった ★他にもブログをやっています「家族何でもおもしろ日記」 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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