岡嶋二人(クラインの壺)
2018年11月19日★★★★11月は出張続きにもかかわらず順調に読書を継続して本作で3冊目になるが、先月読んだダブルダウンはボクシング好きの岡嶋二人の片わらの徳山諄一が主導でアイデアを出した作品のようだが、こちらはコンピュータに超詳しい井上夢人がほほ一人で書いた作品のようで、また岡嶋二人の解散前の最終作品にもなった名作を期待して読んでみた。200万円で、ゲームブックの原作を謎の企業「イプシロン・プロジェクト」に売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。美少女・梨紗と、ゲーマーとして仮想現実の世界に入り込む。岡嶋二人の最終作かつ超名作。(BOOKデータベースより)まず、仮想世界をゲームに取り入れると言う発想がなんと刊行1989年という今から30年近く前の事実にまずはびっくりするの一言でした。内容的には仮想世界を使った現実とゲーム上の世界に惹き込まれて行き、読んでいる自身がその世界に迷い込んだ錯覚を覚えるほどスリリングな内容で期待した通りに楽しめた。序章の話が結末で結びつくのだが最後は結局どっちが表でどっちが裏だったのかが分からないまま終わるため、その判断は読書任せになるところが賛否両論です。わたし的には2つの結末が楽しめるのでこれはこれで良いなと思います。これで11月の読書は最低3冊という目標は達成出来たので4冊目は最近の小説を何か1冊探して読んでみたいと思う。