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テーマ:今日どんな本をよみましたか?
カテゴリ:読書レビュー(西澤保彦)
![]() 2025年2月8日 ★★★★ 2月に入って寒さが増してきたのが原因かどうか不明だが、体調が良くなく仕事をテレワークにすることが多かったので通勤途中に読書する時間がなく、最近やっと体調が良くなって読書を再開しようと思い、軽めの短編をと手に取ったのは西澤保彦氏の腕貫探偵シリーズ第二弾でした。シリーズ1作目を読んだのは何年前だったかなと調べてみるとなんと2013年12月なので実に11年以上前のようで薄〜い記憶を思い出しなから読んでみることにした。 「市民サーヴィス臨時出張所」で、市民の相談に乗る腕貫着用の男。明晰な推理力を持つ彼のもとへは、業務時間外も不可思議な出来事が持ち込まれる。レストランに押し入った強盗の本当の目的は? 撮った覚えのない、想い人とのツーショット写真が見つかった? 女教師が生前に引き出した五千万円の行方は? “腕貫男"のグルメなプライベートにも迫る連作ミステリ6編。(BOOKデータベースより) 前作同様今回も腕貫探偵が相談を受けるのだが、場所は市民サーヴィス課臨時出張所ではなく、プライベートな時間に相談を受けるのでタイトル通り「残業中」らしい。短編のどれも面白いのだがそれぞれ一言だけ感想を書いておきます。 「体験の後」はレストランが強盗に襲撃され、居合わせた全員が拘束される。その中になんと腕貫探偵がいた…。いきなり度肝を抜く設定で呆気にとられたのは私だけ? 「雪のなかの、ひとりとふたり」の1枚の写真がある事件に疑念を抱かせるのだが、それより腕貫探偵を一発で探し出したユリエが凄い…。 「夢の通い路」は櫃洗に住んでいた頃の見覚えがない写真。出張先がたまたま櫃洗で、そこでたまたま腕貫探偵を見かけて相談したのは良いが。真相は知らなかった方が良かったかも…。 「青い空が落ちる」は長く教員を務めた女性の遺品を整理すると、なんと5千万円が引き出されていた。相談を受けた腕貫探偵が浮かび上がらせたのは人格者として知られていた彼女の意外な趣味だった…。 「流血ロミオ」は意味不明なタイトルだが、読めば納得してしまう。腕貫探偵が語る救いの無い真相とは…。 「人生、いろいろ。」は腕貫探偵は結局登場しないのだが、最後に真相を知った健介の罪は果たして? それぞれの登場人物や物語の展開が絶妙で楽しめた。あと、腕貫探偵がグルメなのが意外でしたね(笑)。
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最終更新日
2025.02.09 10:20:31
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