綾辻行人(暗黒館の殺人 3,4巻)
2026年6月17日★★★★GW明けから読み始めた綾辻行人の「暗黒館の殺人」ですが、長かったの一言です。前半は展開が見えなく且つ進まないので、後半の読書に入るまで数日躊躇したぐらいですが何とか読み切れました。前半の1,2巻に約2週間、後半の3,4巻はそれ以上の約3週間と合わせて5週間もかけて読み終えた感想を前半の1,2巻に書き足りていない感想と合わせて書いておきたいと思う。恐ろしき浦登家の秘密がついに語られる。十八年前の“ダリアの日”に起こった不可解な事件―初代当主・玄遥の殺害。幼少の玄児が目撃した怪人物は、不可能状況下で忽然と姿を消した!?死に抗う妄念が産んだ館。その深奥で謎はいよいよ縺れ深まり…美しき双子姉妹を、信じがたい悲劇が襲う。 (3巻BOOKデータベースより)血塗られた浦登家の系譜を受け継ぐ者は誰?漆黒の館を包み込むのは断罪の炎か。逆転に次ぐ逆転の果て、とうとう事件の真相は明らかになったかに見えたが…。空前の本格&幻想ミステリ巨編二六〇〇枚、ここに堂々の完結!恩田陸、京極夏彦、宝野アリカ、奈須きのこ各氏の「特別寄稿」を収録の最終巻。 (4巻BOOKデータベースより)まじ、途中最後まで読み切れるのかなと思った私の率直な感想だが、ちょっと評価が分かれる作品ではないかと思う。自分自身も他の館シリーズと同様期待通りだったところとそうではなかったところが半々と言ったところです。暗黒館に暮らす浦登家の面々が取り憑かれた「ダリアの祝福」だか、端から見たら妄想や病的と思われるこれらの宗教じみた行為は彼らにとって生きる意味を持つ設定が本作のメインテーマと言える。二人の河南を使っての現代と過去を惑わず叙述トリックや暗黒館に関わる人々が取り憑かれたあることにスポットを当てているなど本作の特徴でもあり、その中に殺人の動機の説得性も込められているような気がする。本作の後半で前半からの多数の謎が解明されるが、謎が多すぎて本当に全て解明されたのかエンディングを読み終えた後でもはっきりしない。多分読者のご想像に任せると言ったところでしょう。本作を完成させるまでの綾辻行人の長き苦悩は色々なところで書かれているが、相当な重圧やストレスがあったなか、それらをすべて吐き出すためのこのボリュームならファンとして納得したいと思う。色々書いてみたが、本作を読んでよかったと思っています。自分にお疲れ様でした言ってあげたい。