まだ2月だっていうのに、今年読んだ中で一番かもしれない、なんて思えてしまう圧倒的な面白さ。
![チーム・バチスタの栄光](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/7966/79665079.jpg?_ex=128x128)
東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の、通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせている。ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。壊滅寸前の大学病院の現状。医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。医療過誤か、殺人か。遺体は何を語るのか…。
栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう一つの顔とは。
作者の海堂尊氏が医師なだけあって医療内容や院内政治のリアルさが魅力、と言いたいとこだけれど(いや、確かに魅力ではあるんだけど)それを凌駕して余りある個性的な登場人物。
類型的だという批判はあるかもしれないけど、そんな批判も何のその。
類型的な人物設計をここまで魅力的に昇華させることができるのは並大抵じゃない。
これがホントにデビュー作?
高階病院長や藤原看護師は言うに及ばず、あんだけ嫌な人っぽい黒崎教授なんか、白鳥の調査のせいおかげでえらいかわいいイメージに相転換(笑)するとこなんか、声を大にして言いたい。
大好きです!
ところで、このもう一人の主人公、白鳥圭輔ですが、作中でロジックモンスターと評されています。
コードネームは火喰い鳥。
真面目な医療小説と思いきや、コードネームって単語が爆笑もの。
え?何?スパイものっすか?(笑)←んなわけない。
それでもって、彼の名前から、安易に容姿を連想しちゃぁいけません。
イメージは例のあの、黒光りするゴ○ブリ。
「イン・ザ・プール」の伊良部と十分タメはれます。でも、2人の娘持ち(←「動物のお医者さん」の漆原教授以上に信じられない)ってとこで、伊良部より大分、軍配が挙がりますが。
この白鳥がとんでもなく面白いっつか、この作品だけのキャラにするのはもったいなさすぎる!
ちなみに、ワタクシ、B級映画的な発想からなかなか抜け出せないばか者なんですが、B級映画的な発想っていうのは何かってーと、登場人物のメインが妙齢の男女だったりすると、それだけで脈絡もなくラブラブモード突入っていう、いわゆるハリウッド映画的発想ってやつでして。
こうゆう展開は、はっきりいって大嫌いなんですが、どうもこの呪いっていうか刷り込みからなかなか抜け出せません。はっきり言ってアホです。
なので、読んでる間中、主人公田口と大友看護師が終わってみたらラブラブ?うわぁ、ありがちぃ。という嫌な予想を立ててたんですが、それを藤原看護師と役人白鳥が叩き潰してくれたのがめっさ心地よかったです。
やっぱそんな安易な流れはないよな、うんうん。(←でも、結構この手のハリウッド映画的展開は巷に溢れてるので油断がならない。)
なんにしても、これはもう、シリーズ化は決定事項でしょ。
だって白鳥の部下の氷姫(って書くと何故か「空の境界」を連想してしまう・・・って全然内容関係ないですが)なんか、名前しか出てないし、これはもう次回作で登場するしかないじゃん!
氷姫はすっごい美形な上、田口とラブラブになっちゃったりして!☆(≧▽≦)☆!←って、結局ハリウッド映画の呪いから抜け出せてないがな。
もう、ハードカバーだけど、買って損なし♪
今年のこのミス上位に入ること間違いなし!とここで無謀にも宣言しときます。←と言いたいとこだけど、このミスって自分とこ(宝島社)の出版物は集計されないんでしたっけ?どうだったろ。
う~ん、思いだせない。
【蛇足感想】
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fdvdirectz%2fcabinet%2fimgz%2fzmbz-1605.jpg%3f_ex%3d128x128&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fdvdirectz%2fcabinet%2fimgz%2fzmbz-1605.jpg%3f_ex%3d80x80)
主人公の名前が「田口公平」ですが、
田口公平・・・・・・たぐちこうへい・・・・・・たぐち・・・たぶち?
・・・・・・・・・・ハッΣ(゚ロ゚〃) たぶちこうへい?
って、ぐっさんじゃん!o(゚▽゚o)(o゚▽゚)o!!
ということを思いついた途端、「木更津キャッツアイ」のぐっさんとは似ても似つかない田口先生が、ぐっさんに脳内で強制変換されてしまって大変でした。(←アホすぎる)
100Pくらい読み進めて、やっとぐっさんっていうか、木更津キャッツアイの呪いから解き放たれたってのは内緒(笑)
【追記 H20.8.26】
2008年10月(火・10時)からフジテレビ系でドラマ化の記事を読みました。
田口先生役を伊藤淳史、白鳥役を仲村トオルが演じるんだとか………
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fimage.rakuten.co.jp%2fwshop%2fdata%2fws-mall-img%2fkeitai-kazariya%2fimg128%2fimg10282494627.jpeg&m=http%3a%2f%2fimage.rakuten.co.jp%2fwshop%2fdata%2fws-mall-img%2fkeitai-kazariya%2fimg64%2fimg10282494627.jpeg)
ありえねぇ!( ̄□ ̄;)!!
だって、白鳥のイメージって黒光りするゴ○ブリじゃん!
ってことは、白鳥を演じるべくは、南海キャンディーズの山ちゃんか、六角精児さんじゃね?いやあの、山ちゃんや六角さんのイメージがゴキブリって訳じゃないけど、映画の阿部寛さんとかドラマの中村トオルさんじゃかっこよすぎるってーーーーーーーー。イメージと違ーーーーーう!( ̄□ ̄;)!!
っていうか、ニュースの見出しが「伊藤淳史さんが主演」ってあったので、てっきり白鳥役かと思ってました。まあ、それもありかなぁ~どうかなぁ~とニュース記事を読み進めたらこれだよ。(゚Д゚)、ペッ!!
なんか、ドラマ「ガリレオ」で湯川教授を福山雅治さんが演じたのに続いて、とりあえず美形を投入しとけっていうやっつけな意図が見えるような気がするのは気のせいですか?
「ガリレオ」の湯川教授もイメージは佐野四郎さんなんだけどなぁ。
とか言いつつ、ドラマが始まった途端、しっかりはまってたら恥ずかしいので、この辺で愚痴るのはやめときますm(_ _)m←正しい判断
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